「人生の舵は自分が握る」精神

 女子校にもいろいろありますが、私はプロテスタント系の私立の女子校で中高時代を送りしました。
良妻賢母教育とは真逆の「女性も働いて社会に貢献しよう」的な教育方針で、校則もほとんどない自由な校風。モテヒエラルキーも存在せず、おのおのが好きなことに邁進しつつ共存している感じでした。

 我が母校は「処女率日本一」と噂されており、高校でも彼氏のいる子は数えるほどで、非処女は3%以下だった気がする。
そして非処女と非モテも仲良しで、非処女が描いたペニスの絵を見て「ギャーキモー!!」と集団ヒステリー状態になっていた。あと教室に蜂が入ってきた時もテンションが上がって大変だった。

 そんな女だけの環境で思春期を過ごし、生徒会長も女なら副会長も女が当然の世界で育つと「男を立てる、男に媚びる」なんて理解不能だし、「人生の舵は自分が握る!」という人材ができあがる。
そしていざ外の世界に漕ぎ出した時「なんじゃこりゃあ!!」と叫ぶのです。

 女だけの楽園を出たら、そこには男社会が広がっていました。
飲み会でお酌しないと「気がきかない」と言われる世界。「女のくせに」「女なんだから」と言われて「人」じゃなく「女」として扱われる世界。
そこで私は「女らしくしなきゃ」と思うんじゃなく「駆逐してやる…!」とエレンのように瞳孔が開いた。

 女子校マインド女子は男尊女卑アレルギーが体に染みついてます。それは今さら変わらないので、体質に合う男を探した方がいい。
アレルギー判定の基準の1つは「おまえと呼ばれてムカつく」か。
女子校の同級生たちは「男におまえと呼ばれると『誰がおまえじゃ!』と胸ぐらをつかみたくなる」と言います。

 ちなみに広告会社の同期はおまえと呼ぶ男だらけで、彼らはCAや受付嬢と結婚して専業主婦+2人の子どもの昭和な家庭を築いています。わかりやすいなあ。
あとヤリチンのモテテクに「『おまえ頭悪いな』とディスると女はキュンとして落ちる」がありますが、それで落ちるのは自尊感情が低く男に支配されたいメンヘラ女だけでしょう。

 それはさておき、女子校マインド女子は「おまえと呼ばない男」や「お酌を求めない男」を探しましょう。
世の中にはニッチな需要もあります。で、ニッチであればあるほど出会った時にマッチングしやすい。

 たとえば私は高校時代、暴力事件を起こしました。
陰湿ないじめを繰り返す女がいて、「血祭りにしてやる」と思い、そいつを呼び出してボコボコに殴ったのです。当時「我が校始まって以来の事件です!」と大騒ぎになって大変でした…という話をすると9割の男は引くけど「いいなあ!」と目を輝かせる男が1割程度いて、その1割とはとっても相性が良い。
数は少ないけど、そういう珍獣マニアも存在します。

 ちなみに夫にこの話をしたら「キミのパンチじゃ蚊も殺せないぞ、もっと軸足に体重を乗せて!」と格闘指導されました。