自分でラブグッズを挿入しようとするとオエッとなるのを克服した話(前編)/BETSY

「腟に入らない問題」。これまでにも多くの方から相談を受けてきました。そのほとんどがセックスで男性器が入らず、セルフプレジャーではバイブが入らないというもの。原因はいくつか考えられますが、挿入しようとする時に緊張で体に力が入ってしまうことと潤い不足がほとんどです。

この場合、まずは自分の体をよく知ること(挿入経験が無いとしても膜状のもので腟口が覆われているわけではないこと、腟には行き止まりがあること、性的に興奮した方が挿入しやすくなることetc.)、たっぷり潤滑剤をつけて指やバイブなど細いものから少しずつ挿入して慣れていく練習方法をおすすめしています。

それでも無理な場合は婦人科や女性向けの性機能外来で相談することができます。

もうひとつの「入らない問題」

実は、もうひとつの「入らない問題」があるんです。それは、セックスでは問題なく挿入できるのにセルフプレジャーでは挿入できないというもの。物理的に腟が狭いとか体が緊張してしまうとかではなく、自分の体に物を挿入する行為そのものへの心理的な抵抗があり挿入できないんです。それを表すのが、この悩みを持つ方が口を揃えて言う「内臓に何かを差し込む感覚が苦手」です。腟口付近の粘膜に自分で触れることにさえ抵抗を感じている人も少なくありません。

こういったタイプの「入らない」方にも、まずは自分のデリケートゾーンを見て触れて慣れていくこと、指の挿入から慣れていくことをおすすめしてきました。デリケートゾーンのケアという名目で触れる習慣づけを提案することもあります。ただ、セックスでは問題なく挿入できていること、セルフプレジャーもクリトリスだけで楽しめていることから、自分で物を挿入できるようトレーニングする人が限りなく少ないんですよね。

ところが、この連載や私の書いた記事を見て自分なりの方法でトレーニングしてみたら克服できたという方から報告を受けました。克服までの詳細を教えていただいたところ目からウロコがポロポロ落ちたので、同じ悩みを持つ方にも見てもらえるよう共有させていただきます(ご本人にも許可をいただいています)。