コンドーム装着を促すキラーワード

昨今では、低用量ピルの普及により、女性主体で避妊がコントロールできるようになりました。大変良いことだと思います。しかし、金銭的な事情や、ほかに服用している薬との関係で、ピルに手を出せない女性も多いでしょう。また、ピルは望まぬ妊娠を回避することができても、性感染症は防ぐことはできません。だからこそ、コンドームはとってもとっても大切なのです。

というわけで、「相手男性がどんなにイケメンであろうとイケチンであろうと、絶対にコンドームは着ける!」というMyルールは、大いにけっこうだと私は思います。

コンドーム装着ルールの難しさは、なんといっても相手の説得でしょう。お互い素っ裸で着ける・着けないと言い合うのはマヌケですよね。ムードもへったくれもありません。私たちは大和撫子ですもの、セックスにも情緒を重んじたいですよね。よって、「性感染症の危険性は……」とか「望まぬ妊娠による悲劇は……」と、全裸説教を繰り広げるのはNGです。それよりも、ユーモアたっぷりに明るく、なおかつなるべく可愛い声で「チ○コ蹴るよ!」と言い放ちましょう。

これは、キャバクラ時代の同僚Cちゃんの名言です。美人な彼女は、私なんぞよりもうんとお客様に口説かれることが多かったのですが、セックス嫌いだった彼女は「あんまりしつこいとチ○コ蹴るよ!」とかわしていました。これは、キャバクラのテーブルトークのみならず、ベッドシーンでもなかなか有効なキラーワードです。

それでもしつこく生ハメを要求されたら、さっきよりもさらに明るく可愛い声で「もぉ~、どんだけ豆腐メンタルなんだよぉ~」と言ってやりましょう。相手男性が、「豆腐メンタル?」と首を傾げたら、「だって、たかだか0.02ミリ程度の厚さでイキにくいとか萎えるとか……ガラスのハートかよ」と、ユーモア半分・呆れ半分くらいの調合で説明すると、たいていの殿方は「俺は豆腐メンタルに非ず!」と、ゴムセックスを承諾するはずです。

それでも交渉が難航するようだったら……チ○コを蹴りましょう。

Text/菊池美佳子
初出:2013.07.22