幸せになりたいなら「都合の悪い女」を目指せ/アルテイシア×ぱぷりこ対談⑤

人気ブロガー、ぱぷりこさんとアルテイシアさんの対談第5弾!「男性の年収に頼る婚活は、あらゆる意味で厳しくなる」、「男の提唱するモテる女=都合のいい女」など、目から鱗が落ちる名言が連発です!

男性の年収に頼る婚活は、あらゆる意味で厳しくなる

恋愛デスマッチ アルテイシア ぱぷりこ
©Chiara Cremaschi

アル:ぱぷりこちゃんが読者に一番言いたいことは何?

ぱぷ:「結婚するなら、男のスペックに惑わされるな」ですね。表面的なスペックは魅力としてわかりやすいけど、結婚して一生を共にするには、人間性や生き方といった部分が重要になってくるので。

アル:私も『アンパンの皮じゃなくアンコに注目』、つまり「表面的なスペックじゃなく本質を見極めよ」と書いてるけど、それは阪神大震災を経験したのが大きい。

収入や学歴は、いざという時に役に立たないと実感したから。むしろ温室育ちのエリートは極限的な状況に弱くて、「草や虫を食ってでも生きてやる」みたいな人が強いんだよ。

ぱぷ:私の「走れる菌類が最強」も同じですね。会社が潰れたり、地震で家が倒壊したりしてゼロベースに戻された時に「この人なら大丈夫だろう」と思える人かどうか。
だって、今の収入が10年後も同じとは全然限らないじゃないですか?

SONYやシャープがこんなことになるなんて誰も予想しなかったし、10年後には現在ある仕事の半数がAIにより代替されると言われているし。この不確定な時代では、柔軟性や適応能力、状況を冷静に判断する観察能力を重視しないとサバイブできないですよ。

アル:そもそも夫の稼ぎだけに頼るのはリスクが高すぎるよね。
「一生、夫の会社が潰れず、リストラにもあわず、心身ともに健康で、浮気もDVもせず、自分を愛し続ける」という条件がそろって成り立つ話だから。
しかもそれって全て相手次第だから、自分でコツコツ稼ぐ方がよっぽど安心だと思う。

ぱぷ:男の稼ぎに頼らないと決めたら、自分の好きな男を選べるし、選択肢の幅も広がります。「好きな男と結婚したい」と言いつつ「自分より年収の高い夫がいい」と望む上昇婚志向の女子はとても多くて、選択肢を狭めてしまっているのがもったいない。

アル:首都圏の25~34歳の未婚男性で年収600万円以上は3.5%。地方だと年収400万円以上で2.6%まで下がるらしい。上昇婚狙いがどれだけレッドオーシャンかって話だよね。

ぱぷ:統計でも周りを見ても「年収400万以下は無理」という婚活女性は多いですが、「かけがえのないパートナー+年収もおまけでついてくる」と考え方を変えたら、年収はマスト要件ではなくベター要件になりますよね。自分ひとりで数百万単位の収入アップは難しいけれど、夫婦合算値でなら世帯年収を増やせますし。

アル:すばらしい!みんなその考え方を導入するといいよ。

ぱぷ:一方で、日本は育児負担が大きい上にキャリアを大きくダウンさせる要因になるので、リスクヘッジとして「夫にはある程度の収入を」という気持ちも分からなくはないんですけど。でもそれだって「貯金する」「絞れる支出は絞る」「子供を生む前に自分のベース年収を上げておく」といった方法は取れるわけですが、そこらへんを「夫に丸投げ」しようとする子が多すぎる。そういう負担を強いるそぶりを見せるから、男性側も「結婚できない」「結婚したくない」と意欲が下がるのだと思います。

ここ数十年で物価は上がっているのに男女ともに年収総額が減ってきているというシビアな現実があるので、「男性に頼る」ではなく、「共にこのウンコのような現実を生き延びる」と方針転換しないと難しい。

社会の激動とシビアさを考えると「自分の足で立たずに誰かに頼りたい」という婚活はもう、あらゆる意味で厳しいと思います。どこかで破たんする可能性が大きすぎて、私はそんなリスクは怖くて取れませんね。

アル:そもそも自立して働いてる女は、人のお金で生きるのが苦手だと思う。「おねだり」みたいな感覚が全然わからないやん?

ぱぷ:わからないですね。もちろんプレゼントは嬉しいですけど(笑)、自分の欲しいものを買えない、自分のやりたいこともできない、誰かに依存しないと生きていけない、その不自由さに耐えられないです。あと単純に「自分で買う」行為が好き。

でも、そういう自分をわかってない女子も多いですよね。不自由さに耐えられないのに「専業主婦が羨ましい」「だから稼ぎのある夫がいい」と言う子もいますし。

アル:女子校マインドの記事でも書いたけど、「自分の人生の舵は自分がとる!」と生きてきた女が、他人に舵を渡すなんて無理なんだよ。

ぱぷ:無理ですよ。そもそも「おねだり」って言葉が気持ち悪くて無理!

アル:女性誌には「彼氏におねだりジュエリー」とか載ってるよね。ちょっと昔だと「おねだリスト」。それを読んで「ケッ」と思う女は専業主婦に向いてないと思う。あと「自分へのご褒美ジュエリー」とかも載ってるけど、私は「べつに褒美もらうようなことしてねえし」と尻を掻きながら読んでるわ(笑)