ヤリチンはヘタなのか?

 大半の女性がヤリチンを嫌うのは、「ちゃんとしたお付き合いに繋がらない」という理由が大きいのだと思います。確かにヤリチンは、特定のカノジョは作らず、自由に性を謳歌したい生き物です。
その特性を変えることは不可能! なのでヤリチンが持つ特性を、ポジティブに活用させて頂けば良いのだと思います。

 はなっから「ちゃんとしたお付き合い」は求めず、セックスしたくなったら連絡する! 潤いが欲しくなったら連絡する! 自らの女性性を確認したくなったら連絡する! そういった欲求に、ヤリチン男性は二つ返事で応えてくれることでしょう。

 これが、ヤリチン以外の一般男性となると、うまくいきません。「男女関係構築」の優先順位が低い男性が蔓延るご時世ですからね。オンナなんぞいなくとも仕事やら趣味やら筋トレやら、人生じゅうぶんエンジョイできるという考え方の男性は、今後も増えていくでしょう。対してヤリチンは男女関係構築の優先順位が高い! 仕事を理由に会う時間を作ろうともしない一般男性よりも、よっぽど利便性がありますよ。

 最後に、「ヤリチンはセックスがヘタ説」にも触れておきたいと思います。セックスヘタ説の根拠は、新規女性とばかりセックスしている彼らは、「新鮮さ」だけで勝負してきているので、細やかなテクが磨かれないのだと。ただ1人の古女房とウン十年連れ添ったオッサンのほうが、マンネリ化防止のため、あれこれ工夫を施すので、よっぽどテクが磨かれると。
 
 そうなのかなぁー? ウン十年もの長い間、ただ1人の古女房としかセックスしていないオッサンのテクは、古女房にはストライクでも、ほかの女性に通用するとは限らない気がします。ヤリチンは、色んな女性を抱いてきているので、「このタイプにはこういう攻め方」っていう分析材料が揃っていたりするものですよ。
 
 確かに、「新鮮さ」だけで勝負してきたというのは事実でしょう。ですが、その鮮度が保たれる程度の関係性ならノープロブレムだと思うのです。つまり、しょっちゅう会わないということ。しょっちゅう会ってセックスすると、そのうちテク不足が気になってきます。たまーに会う程度の関係性なら、テク不足が気になることもないでしょう。
 
 個人的には、ヤリチンのセックスヘタ説って「女性経験が多いから、さぞかし上手いと思いきや、普通だった」程度のもんで、決してヘタではないと思いますよ。

Text/菊池美佳子

次回は<好きな人がいるのに他人とセックスする「罪の意識」とどう向き合うべきか?>です。
「セフレを何人も作って時間つぶしすればいいのに!」と主張する菊池美佳子さんに寄せられた質問は、「同時進行に伴う罪の意識とはどう向き合うべき?」というもの。3パターンの罪の意識は、どれも気にする必要なんてありません!