戦争後の日本のラブグッズの飛躍

 そこから、戦争を経て、一気に飛びます。
1950年代『ニューハニーペット』という名の日本初の電動バイブレーターが販売されます。
ローターを細長くしたような万年筆タイプでセルロイド製でした。

 1960年代(昭和41年)先端が電動で、くねるバイブ『踊るアラビア人形』が販売されます。
製造が間に合わないほど売れに売れ、電動こけしブームのきっかけになりました。
アラビアの少女の人形にしたのは、あくまでも愛玩用人形だと主張して規制を逃れるための苦肉の策だったそうです。

映画『TED』にも登場の世界初の二股バイブ『熊ん子』

OLIVIA ラブライフ A to Z 『熊ん子』

 1970年代、世界初の二股バイブ『熊ん子』が登場!
現在、販売されているバイブに近い形状です。

 2013年公開のエッチな熊さんが最高にかわいい映画『TED』の中で「俺を熊ん子と呼んでくれ」というセリフが登場します。
私は、映画館で大爆笑だったのですが、まわりの席の人は誰もこの面白さに気づいておりませんでした。ちなみに翻訳は町山智浩さん。

おさんぽ羞恥プレイアイテムの出現

OLIVIA ラブライフ A to Z 『飛びっ子』/SOLEIL(ソレイユ)

 1990年代、屋外プレイ用リモコン式ローター『飛びっ子』が販売されます。
おさんぽ羞恥プレイアイテムの代表格。

 2013年公開の映画「私の奴隷になりなさい」では、壇蜜さんが劇中で『飛びっ子』を使用しているシーンがあります。

 同時期に、HITACHIから魔法の杖という名の『電気マッサージ器』が販売されますが、本来の使用用途から外れ、AVでよく見かける『電マ』として認知されていきます。

ペニス型ではないバイブの登場

 また同時期に、日本の女性向けラブグッズショップの老舗「LOVE PIECE CLUB」さんで、女性達によりデザインされたペニス型じゃないバイブ『Pラビア』『スワン』が登場。

 現在では、デザイン性の高いラグジュアリーバイブが世界各国で作られていきます。
ラブグッズは、病気の治療、祭事目的で使用されていた時期を経て、私たち女性に悦びを与える便利アイテムとして発展を遂げました。
ラブグッズの進化を眺めながら、女性のセクシャリティがより健康的でごきげんなものに進化していくことを願っています。

 次回のテーマは「S=早漏男子とのセックスの心得」をご紹介します。
毎週金曜日更新です。

Text/OLIVIA

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