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  • 2013.09.19

デリケートゾーンの過剰なケアに注意!/婦人科医の警告

第16回 デリケートゾーンのお手入れ、やり過ぎ禁止!

デリケートゾーンの脱毛は注意が必要!?

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
AleksandraGabriela


 陰部や乳首などのデリケートゾーンは、以前は秘めたるところだったのに、今は見せることを前提にお手入れに励んでいる人も多いわね。

 例えばVIOゾーン。この部分の脱毛を希望している人が最近は多いですね。
VIOゾーンのVはビキニライン、Iは外陰部の両サイド、Oは肛門まわりのこと。

 このVIOゾーンの毛もそうですが、そもそも私たちの身体に「ムダな毛」はありません。毛は必要だから生えてくるのです。
陰毛は外陰部を保温したり、衝撃から外陰部を守ったり、雑菌を入りにくくする役割があります。鼻毛は雑菌が体内に侵入するのを防いだり、鼻内部を適度な湿度に保って乾燥を防ぐ役割があるのです。

 しかし見た目を考慮すれば、目に触れやすい鼻毛やワキ毛は処理したいし、現代ではそれが身だしなみのひとつとして求められていますよね。でも、普段から人目にさらすことのない陰部(VIOゾーン)の脱毛は、少しやり過ぎという気もします。医師としては、下着から少しはみ出す部分をカットするだけで充分だと思います。

 脱毛方法は様々ありますが、カミソリとレーザー脱毛なら、レーザー脱毛がおすすめです。
やり方にもよりますが、カミソリで肌の表面を覆う角質を削り過ぎてしまうと、肌にダメージを与え、肌荒れや湿疹の原因になることがあります。また切れ味の悪いカミソリを使えば、肌が傷つくばかりか雑菌に感染しやすくなります。

 一方、レーザー脱毛は、レーザーが毛の黒い部分だけに反応するので、キレイに脱毛できますし、カミソリより肌の負担が少なくて済みます。なお、いずれの脱毛も、月経前や月経中は肌がデリケートになるので控えましょうね。

デリケートゾーンの肌のお手入れを失敗すると
逆に黒ずんでしまうことも


 そして、もうひとつデリケートゾーンのお手入れといえば、肌のケアです。

 通販で「デリケートゾーンをピンクにするクリーム」があるように、みんなが気になっているのは、デリケートゾーンの色のことではないかしら? そもそも外陰部や乳首はメラニン色素が多く、また遺伝や女性ホルモンの影響もあって、黒ずみやすいところ。色に関しては個人差があるから気にしないことが一番です。

 デリケートゾーンを美白したいからといって、間違っても顔用の美白化粧品を塗らないでくださいね。
顔用の化粧品は、そもそもデリケートゾーン用にできていませんし、美白化粧品に含まれる成分の中には刺激が強いものもあり、デリケートゾーンに使えば肌トラブルを引き起こしてしまうことも。

 乳首に顔用の美白クリームを塗って肌荒れを起こし、さらにそれが悪化して色素沈着が進み、以前より黒ずんでしまった人もいます。こういったデリケートゾーンにトラブルが起きた場合、心情的に医療機関を受診しづらいもの。
そのままにしておいた結果、悪化してしまったケースもあります。

 お手入れに励むこともいいですが、やり過ぎには注意。何ごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」よ。
デリケートゾーンのケアでトラブルを感じたら、恥ずかしがらずに医療機関を受診してくださいね。


 次回は、婦人科系の病気「卵巣出血」についてお話をします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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