オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室

原因不明の腹痛を放置…もしかして卵巣出血かも!

第17回 原因不明の下腹部痛の陰に潜む「卵巣出血」

20代~30代に多い「卵巣出血」とは?

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
Angelo Gonzalez


 卵巣出血をご存知ですか? 
卵巣出血は、文字通り卵巣から出血すること。

(1)1~2日以内にセックスをした。
(2)黄体期(排卵後から月経の始まるまでの期間。基礎体温が高温期のとき)である。

 卵巣出血の多くは上記の時期に起こります。
これらに該当しており、かつ原因不明の下腹部痛があるなら、卵巣出血の疑いがあります。

 卵巣出血が一番起きやすいのは、セックスのあと。
次の月経の14±2日前頃が排卵期と言われていて、最も妊娠する可能性が高くなる時期です。
排卵というのは、卵巣からポーンと卵子が飛び出す現象なのだけど、このとき卵巣が少し傷つき、多少出血を起こすことがあります。だから、この排卵期は卵巣から出血しやすいとき。そこにセックスなどの刺激が加わることにより、出血がひどくなってしまうことがあります。こうして卵巣出血が起こります。

 また、排卵後、卵巣から卵子が飛び出たあとは、「黄体」というものができますが、その黄体の中に血が溜まり(黄体出血)、それが破裂して出血する場合があります。卵巣出血といえば、この黄体出血がほとんどです。

 いずれも出血が微量で、自然に止まれば問題ありませんが(溜まった血液は自然に体内に吸収されます)、一番怖いのは出血が止まらないパターン