出産は痛くて怖い!? 婦人科医から妊娠にネガティブなイメージを持ってる女性へ

第15回 女の一大イベント「出産」…でもコワイっ!


「予定外の妊娠に不安を感じたら…」「妊娠するまでに必ず済ませたい3つのこと」も合わせてどうぞ。

 出産は、女性の一大イベントとも言われているけど、「出産」=「痛い」=「怖い」と連想してしまう女性は多くいるみたいね。今回は気になる無痛分娩、出産時の痛みや不安を和らげる方法についてお話しましょう。

痛みを麻酔で抑える、無痛分娩

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
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 無痛分娩とは、麻酔薬を注入して痛みを和らげる出産方法のこと。脊髄を包んでいる硬膜の外側にある硬膜外腔(こうまくがいくう)と呼ばれる部分に細いチューブを入れ、陣痛の様子をみながら麻酔薬を注入していきます。

 出産に対して「痛い」「怖い」などのネガティブなイメージを抱いているなら、無痛分娩を選んでみるのもいいかもしれません。

 ただ、日本で無痛分娩ができるところは限られています。日本の医療では、医師が産科麻酔をトレーニングするシステムがまだまだ整っていないのが現状で、少しずつは増えてきてはいますが、欧米などに比べると日本は遅れています。ちなみにフランスでは、約70%の女性が無痛分娩を選びます。

 出産が怖い人だけではなく、高齢出産や核家族で、出産後も早く体力を回復させて元気に生活をしたい人にも、無痛分娩は向いています。出産はものすごい体力を使いますが、痛みが軽減すれば体力の消耗を抑えることができます。

 日本では「おなかを痛めてこそ母親」という風潮があり、痛みを乗り越える出産が美徳とされている傾向があります。
ですから無痛分娩に対しての偏見や誤解も少なからずありますが、出産は自分がするもの。自分にとって最善の方法を選んでみてくださいね。

 ちなみに「無痛分娩だといきめないんじゃないか」と思う人もいるかもしれないけれど、痛みを感じる知覚神経と、いきんだり子宮を収縮させたりする運動神経は実は別物。また知覚神経は細く、少量の麻酔薬で効くので、麻酔を上手に使えば太い運動神経に影響を与えることなく、痛みを抑え、いきむことができます。