婦人科医が教える!妊娠するまでに必ず済ませたい3つのこと

妊娠するまでに済ませておきたい3つのこと

その1:風疹の予防接種

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室 Angelo Gonzalez

妊娠前にやっておきたいことはいろいろあるわ。
まず、今一番話題になっている風疹の予防接種ね。

実は現在、爆発的に増えているのが風疹なの。
もし妊娠初期に風疹に感染してしまうと、難聴、白内障、心臓病、身体や精神に遅延などの障害を持つ「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが産まれてしまう可能性があります。

妊娠中は風疹のワクチンを接種できないので、妊娠を望むなら早めに受けるべき。
1979年4月1日以前に生まれた男性、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男女は、予防接種法改定で制度が変更する間に、予防接種を受けていない人が多いの。
今、20~40代男性に爆発的に風疹が増えているのはそのせいなのよ。該当する人はワクチンを接種してくださいね。

35歳以上の多くの女性は、風疹の予防接種を中学生の時に受けているはず。
でも時間経過と共に風疹ウイルスに対する抗体が減っていることが多いので、妊娠を希望する人は、風疹抗体がどれくらいあるか血液検査で調べてもらいましょう。

また、すでに抗体を持っている人がワクチンを受けても副作用などの問題はないので、「随分昔に予防接種をしたので、自分にどれだけの抗体があるか心配」「予防接種を受けたかわからない」などの不安を感じているのなら、悩まずに接種することをおすすめします。

ワクチンは、風疹だけのものと、はしかと風疹の混合ワクチンがあります。
成人では、はしかの抗体が少ない人も多いので、混合ワクチンを接種するとよいでしょう。
ワクチンを打った後は、2か月は妊娠できないので、避妊することも大切よ。