女性は要注意!甲状腺にまつわる2つの病気

第25回 圧倒的に女性に多い病気! 甲状腺疾患

 前回の「オフィスで尿意をガマンは厳禁!女性に多い膀胱炎の予防」も合わせてどうぞ。

 月経の悩み、乳房の悩み……女性特有の悩みは多いもの。
女性に多い病気として有名なものに甲状腺の病気があります。
今回はそんな甲状腺の病気について、少しお話しましょう。

甲状腺疾患で一番多い2つの病気

松村圭子先生 子宮内膜症 smplstc

 みなさん、甲状腺はどこにあるか知っていますか? 
甲状腺は喉ぼとけの下あたり。
蝶が羽を広げたような形をしています。
この甲状腺は、代謝を促し、体の機能を整える甲状腺ホルモンを作りだす大切な臓器です。

 甲状腺疾患の中で、女性に多く、最も有名なのは以下の2つ。

【バセドウ病】

 甲状腺ホルモンの過剰な分泌が原因となる、最も代表的な病気がこのバセドウ病。
男性1に対し女性7~10と、圧倒的に女性に多い病気で、20~30代の女性に多くみられます。

*主な症状:代謝が亢進して、じっとしていても運動しているような状態になります。
イライラ、発汗、疲労感、動悸、脈拍数の上昇、体重減少、手指の震え、過少月経、無月経、眼球突出(眼球が飛び出してくる)、甲状腺の腫れ、など人によって様々な症状が見られます。

*主な治療法:甲状腺ホルモンの産生を抑制する抗甲状腺剤や、アイソトープ(放射性ヨード)を服用する。
または手術により、甲状腺の一部を残して摘出する、など。

【橋本病】

 バセドウ病とは逆で、甲状腺機能が低下することで起こる病気。
患者は女性が圧倒的に多く、男性の約10~20倍ともいわれます。
20代~50代の女性によくみられますが、軽度の場合は自覚症状に乏しく、なかなか発見されないケースも。

*主な症状:代謝が低下して、さまざまな不調が現れます。体温低下、冷え、無気力、疲労感、むくみ、便秘、脈拍数の低下、体重増加、皮膚の乾燥、過多月経、頻発月経(月経の間隔が短い)など。

*主な治療法:甲状腺ホルモン剤で不足している甲状腺ホルモンを補います。