夢と結婚って、ちょっと似ている

洋服屋をやっていた頃、お客様に言われた言葉があります。「Yukaちゃんは今、自分の好きなことが仕事になっていて、とても素敵なことだと思う。私は好きなことが職業になっているわけじゃないから、仕事は仕事って分りきってるの。でも、仕事は楽しいし嫌いなわけじゃないよ」と。当時は自営業の大変さが身に染みていたのと、こういうチョイス・考え方・働き方もあるんだなぁと気づき、素敵だなと思いました。

今の私には「夢に向かって走る情熱を持った人」も「仕事は仕事と割り切る働き方をする人」もどちらの心境もなんとなくわかります。夢に破れたあの頃、私に怒ってくれた20代の男性の夢はどんな夢だったんだろ? そして夢の最中に、仕事について語ってくれたあのお客様はあの時どんな心境だったんだろう? って思います。おふたりへの連絡の手段もないので答えは聞けません。きっとそれぞれのストーリーがあったのだと思います。

私はこの先また夢を見つけることができるのでしょうか? 思うのは、「夢=仕事」にとらわれなくて良いように思います。夢というものにはいろんな形があるのですから。

これからは「夢」と呼ぶものじゃなく……どちらかというと、「目標」を持って生きていきたいです。もしかしたら夢って結婚とちょっと似てるのかもしれません。成就するまで何かと大変だけど、成就した後の方がもっと大変。そんな現在の私の仕事はアダルトグッズ業界ですが、この仕事をしていると人生について改めて違う角度から見たり、考え直すことが非常に多い。なのでこのコラムもネタが尽きずに続いてるわけです(笑)

今回は「夢と私」について書きました。次回は「接客業と私」について書きたいと思います。