Loading...

接客のプロは見た!「王様タイプ」を恋人にしてはいけない理由

ごく稀にいる「王様」タイプのお客様

ワイルドワンコラム Image Allie

何度かこのコラムに登場してますが、私の両親は商売をしておりました。子供の頃から、お客さんが来てくれてお店にお金を落としていってくれるから生活ができる……と親が常に話していたので、お客様に感謝しながら育ちました。私が23才の時に両親がお店をたたむことになり、お店が無くなってしまう時には私たち姉妹を育ててくれたという感謝の気持ちで胸がいっぱいになったのを覚えてます 。

私が自然と接客業を選んだのは、そんな両親の影響が大きかったと思います。初めての接客業、それは高校生の時のファミレスのアルバイトでした。ファミレスにはマニュアルがしっかりとあってビデオなどを見ながら学べて、先輩アルバイトに効率の良い動き方を親切に教えてもらったのを覚えてます。夏休みなどの長期休みは、ランチタイムにもシフトを入れたのでパートのおばちゃん達と一緒に仕事ができて楽しかったし、学びが多かったです。

学生時代のアルバイトって、年配の方や様々な境遇の方々とも一緒に働く機会を持てるので、社会人になる前の良い社会勉強になると思うし今後の役に立ちます。私は接客業がすっかり好きになり、専門学校を出た後は自然とその道へ入りました。

社会に出ると、はじめて色んなことに気が付きます。お客様にタメ語で話しかけられるのは自分が学生で子供扱いされてるんだなっ……と思っていたのですが、中には「自分はお客様なのだ!」という王様のような考えの方や「接客業なんだろ!」と人を下に見る人、「こっちは金払ってるんだから!」とマウンティングしてくる人など……とにかく接客業の人に対してのリスペクトがゼロで、とても残念な人がごく稀にいらっしゃるということにだんだん気が付きます。

確かにお客様からお金を頂いて商売は成り立つもの。“上質な接客”というものはお客様を王様のようにもてなすことでもございます。しかし、人の価値は平等です。自分がお客様だからと言って、接客業の人より優れていると勘違いする……そんな人をとても残念に思います。お金を払ってるんだからと言って「王様」のような態度になってしまう人種が一定数いらっしゃるんですよね。

どうやらご本人にその自覚は無いようです。でも接客業をしている立場から見れば、あぁこの人は残念な人なんだなって思い受け流すしかない(接客業の方そう思ったことありませんか?)。どれだけ理不尽なことを言われても「申し訳ございません」というしかない。明らかにお客様の難癖や八つ当たりでも、こちらが悪くなくても、名指しのクレームが来たら……真実はどうであれ会社から責められることも多いのが接客業です。そんなことが続くとしまいには心が折れてしまい、接客を続けられなくなる方もいらっしゃいます。

一方で、「神様」のような人柄のお客様もいらっしゃいます。こちらのミスがあったにも関わらず寛大に許して下さったり、混雑したお店でも嫌な顔一つせずに順番を待ってくれたり、そこまでされたら恐縮ですと言うくらい優しい。そんな神様のような常連さんのことを、接客してる身としてはもれなく覚えてます。忙しく人手が足りてない現場では「神様」がいらっしゃることにより助かる場面も多く、ご不便おかけしたことへのお詫びの気持ちと、そのお人柄へのリスペクトを持って、さらなるおもてなしをしたいと思ってしまいます。

前後の連載記事