ラブドールにはじめて触れたら、人への接し方を見つめ直す機会になった

ラブドールと私

電マと私 ByStockSnap

購入でもしない限りは、ラブドールというものと実際に触れ合う機会はないことでしょう。私もこの会社に入るまではそうでした。

ラブドール(セックスドール・ダッチワイフとも)とは、主に男性がセックスを疑似体験するために、実物の女性に似せた形状の人形のこと。その起源は、さかのぼること17世紀……オランダ人が船旅の際、その時代は船上に女性がいなかったため、古着などで作った人形を性的な目的で使用していたそうです。その人形が日本にも伝わって「オランダ人の妻=ダッチワイフ」と呼ばれたそうです。

1930年第2次世界大戦下でドイツがラブドールの生産を開始、日本では1950年代(昭和30年代)に等身大ラブドールの生産が初まったそうです。このころ南極越冬隊がダッチワイフを持ち込んでいたという噂もあり、「南極1号」と命名されたダッチワイフも販売されました。ちなみに初期のダッチワイフなる物をネットで調べてみると、口をポカーンと開いた何ともコミカルでセクシーさとかけ離れた人形が出てくるので、現在のラブドールってものすごく進化したなぁと思います。

私の勤める会社でもラブドールを取り扱うことになり、ある日それはオフィスにやってきました。初めて触るラブドール……おっかなびっくりしながら箱から出し、最初は勝手が分からないので、動かしたり運んだりするにも一苦労。寝かせておくと場所をとってしまうので椅子に座らせてみたのですが、なんだかオフィスに新入社員が一人増えたかような圧倒的な存在感なのです。

新しい商品がやってくるとHPなどに掲載する写真を撮ったりするのですが、本当にリアルな存在感(笑)。ウィッグをかぶせてヘアーをセットしてつけまつげを着けたり、軽くメイクして汚れたら洗ってあげたり、洗った後にはパウダーをはたいてお肌のお手入れをしたり、コーディネイトしたお洋服着せたり……等々。お世話をしているうちに、なんだかスタイリスト&ヘアメイクさんになったかのような気分です。というのも、このラブドールは通常より小ぶりで身長130センチ・体重20㎏とそんなに重い物ではなく、一人で抱っこして、動かしたりポーズ取らせたりして、意外と私、取り扱いがうまいかも!と思ったのです。

ラブドールの素材にはソフトビニール製、シリコン製など色々あるのですが、弊社にやってきた子はエラストマー製で柔らかくってしっとりしていて、他の素材より女性のお肌の質感に近いです。傷がつかないように、移動やお着替えの際には特に優しく取り扱わなくてはなりません。しかし、2人がかりで運んだり着せ替えたりと四苦八苦している男性社員を観察していると、介護や子供のお世話といった経験がないとラブドールを抱きかかえるのも、お着替えさせるのもかなり難しい様子。もちろん女物の服を着せるのって大変だとは思うのですが、抱っこ一つにしてもなんだかぎこちないことに気が付いたんです(ごめんなさい)。ラブドールは人を抱っこしたり抱えたりするように持ってあげるとすごく簡単に動かせます(人の形をしてますからね)。

人を抱きかかえるときの支えるポイントやコツって日ごろの経験から染みついてないと自然には体が動かないんだなぁとか、触り方も乱暴だなぁとか、慣れてないなぁとか、なんか優しさがない! とまで思ったりして(笑)、もしラブドールを優しく自由自在に操れるようになれたら、リアルに人と触れ合う際も繊細な所作やソフトタッチが身について、好感度もアップするんじゃ? なんて密かに思ってしまいました。

ちなみに弊社にきたリアルドールはアニメフェイスのものだったんで、リカちゃん人形を思い出させるんですよね。実寸大の人形に着せ替えごっこができるという子供の頃の夢のような世界観なので、人形遊びが好きだった人には楽しいこと間違えないです。