セックスが「肉体的な関係」なら、外見だけにフォーカスして、中身はどうあれスルーするべきなのだろうか。

 ルックスが良くたって、巨根でガチガチでも、理想の体型でも、それでセックスが成り立つわけではない。
いくら体と体が激しくぶつかったところで、その根本にあるのはコミュニケーション。
言葉を交わさないセックスもあるかもしれないが、ボディランゲージは時に言葉以上にものを言う。
つまり、「肉体的な関係」という言葉は本来のセックスの意味をうまく説明しきれていないのだ。

 これほど親密なコミュニケーションなんてなかなかないのだから、人間の性格や考え方が関係無いどころか、大いに影響してくる。あなたの中身は、気づかないうちにセックスからじゅるじゅる、どろどろ、ひたひたと滲み出て、垂れ流しになっているのかもしれない。

 セックスの最中の些細な言動でその人の思いやりや気遣いが伝わってくることがある。何かをする前に必ず相手の許可を取ったり、相手がしたくないことをしつこく強要しないなど、とても大事なのに見過ごされがちだ。
少しやり過ぎと笑われるかもしれないが、寒くないかとか、お腹空いてないかなど気にかけてくれた人もいて、セックスの後なんだか心がポカポカした。

 その逆もしかり。
相手が持ち出さないからとコンドームを使わずにことを進めようとしたり、自分だけ気持ちよくなってこっちのことはおかまいなしだったこともあった。もちろん、そんなセックスが気持ち良いわけはない。
「人間、どんな時も相手への思いやりを忘れちゃダメ」と言われて育ったが、本当に「どんな時も」思いやりは忘れちゃダメね。

前後の連載記事