実写化された『シンデレラ』は、ここ最近の少し切り口の異なるディズニー作品。
『アナと雪の女王』のようにダブルヒロインでヒーローに頼らなかったり、『マレフィセント』のようにキャラクターを再考していません。
![柳下修平 映画 ブロガー 映画が描く愛のカタチ シンデレラ ディズニー 王子 エロティック セクシー ネス・ブラナー リリー・ジェームズ ケイト・ブランシェット リチャード・マッデン](https://am-our.com/wp-content/uploads/2020/05/in_article_photo-16825%4020200528-13500-1sholk4.jpeg)
【簡単なあらすじ】
幼くして母を亡くしたエラは、後に帰らぬ人となった父の後妻とその二人の連れ子のドリゼラとアナスタシアに「灰まみれのエラ」を意味する「シンデレラ」と呼ばれ、召使いのように扱われていた。
悲しみと仕打ちに耐えきれず家を飛び出したエラは、城で働いているという青年キットと出会い、心を通わせる。王子である身分を隠していたキットは、父である国王に政略結婚を勧められるが、エラが忘れられず、彼女を探し出すために国中のあらゆる未婚女性を招く舞踏会を計画するが――。
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このストーリーから分かるとおり、慣れ親しんできた「あのシンデレラ」をそのまま実写化した作品に仕上がっています。しかし、1950年のディズニーアニメ版『シンデレラ』では削られていた“プラスα”のエピソードが丁寧に盛り込まれています。
そして、現代だからこそ実現できる技術を見事に駆使しているので、とにかく美しさが際立ちます。セットや映像美はもちろん、ドレスがとても魅力的で目を惹きます。そして、本作を何倍も美しく際立たせたのは、シンデレラを演じたリリー・ジェームズの魅力といっても過言ではありません。
『シンデレラ』のベストスタンダードを忠実に守りながら、現在社会で生きる私たちに力強いメッセージを与えてくれるパワーを感じさせる。奇をてらわなくても、ベストスタンダードを貫いても奇跡的な魅力を放つ…それが実写版『シンデレラ』なのです。