「ビショビショすぎて布団が…」雰囲気を気にせずセックス中は本心を言おう!

いつもビショビショ!でも雰囲気を壊したくない

セックスの雰囲気 Jernej Graj

今週は読者の方からの質問にお答えします!

セックスする時に私の体液の量が多い上に粘性が無いので、布団がいつも大変なことになってしまいます。タオルじゃ間に合いません。雰囲気を壊さない防水対策があれば教えてください。

布団が濡れないようにするという点だけを解決するとすれば、2つの方法があります。1つはベッドの防水対策です。愛液や潮の量が多い人は敷布団やマットレスに防水シーツを敷いているそうです。
防水シーツは水分を吸収するのではなく下に染み込むのを防ぐものなので、これまで通りタオルは敷いた方がいいと思いますが、タオルで全部吸収しきれなくても布団を守ることはできます。広い範囲に飛び散ることがなければ、ペット用の使い捨て防水シートを使っている人もいます。

もしくはベッドや布団を使わずにセックスするのもいいと思います。お風呂場なら体位は限られるものの、どれだけ体液が飛び散ろうが後で洗い流すだけでいいですよね。脱衣所も床が防水加工されていることが多いので安心です。
ただ、今の時期は暖房のある部屋じゃないと寒いと思うので、私ならリビングルームやベッドルームの床にヨガマットを2枚敷きますね。ある程度の防水ができるし膝も痛くならない上に、ピストン運動のエネルギーが布団やマットレスに吸収されないので最高です。

「雰囲気を壊さない」という言葉が気になる

これらの方法なら布団のことを気にせずにセックスを楽しむことができると思うのですが、私がとても気になったのは、‟雰囲気を壊さない”という言葉です。セックス中のトラブルについてのお悩みはこれまでにも多くいただいていますが、「雰囲気を壊さないように」「気付かれないように」「直接相手に言わずに」と前置きする方が多すぎると思うんですよ。 なぜそんなにセックス中の雰囲気を壊してしまうということを異常に恐がるんでしょうか。

セックス中に起こる都合の悪いことを我慢する、バレないように隠す、こっそり対策する。そうすることでその時だけは都合の悪いことから逃れられますが、起こっている問題を見えないようにしているだけで、問題が無くなるわけではありません。
むしろ我慢したり、本心を隠したり、コソコソし続けることこそが‟気まずい空気”を恐れなければならなくなる原因だと思います。

例えば、挿入中に痛みを感じる人が相手に伝えずに我慢すること、痛みを軽減させるための潤滑剤をあらかじめ膣内に仕込むことは、セックス中の雰囲気を壊さないかもしれませんが、毎回痛みに耐えることや、仕込むための潤滑剤をいつも用意していなければならないことへの不満は溜まりませんか?
もしも雰囲気を壊すことを恐れずに伝えることができれば、痛くならないように前戯の方法を変えることや、必要な時に潤滑剤を継ぎ足せるようにすること、痛い体位を避けて2人に合うやり方を一緒に見つけていけるかもしれませんよね。