「男からのチヤホヤで承認欲求を満たしてます」それも全然アリな理由/妹尾ユウカ

妹尾ユウカ

「自己肯定感を男にチヤホヤされることで保っているのがバカバカしい」

先日、インスタの質問BOXにこんな相談が届きました。たしかにバカバカしいかもしれない。男に限らず、誰かにチヤホヤされることで保たれる自己肯定感というのは、ほんの一時的なものであり、根本的な解決にはならないからです。

しかし、私はそれをアリだと思っています。男にチヤホヤされて自己肯定感を保つのは、キャバクラでチヤホヤされて承認欲求を満たすオッサンと大差ないのかもしれないけど、それでいい。たとえ、長期的に自己肯定感を高く保つことには繋がらなくても、一時的に気持ちが満たされることによって、何かモチベーションが生まれたり、週末が少しでも楽しみになったりするのなら、全然アリだと私は思います。

実らない恋愛は「時間の無駄」?

そして、この話の流れでひとつ話したいことがあるのですが、多くの女性が“男女の関係”において「結果」に重点を置きすぎていると思うんです。たとえば、恋人と別れてから「時間を無駄にした」といった後悔をする女性は多くいますが、男性からそういった言葉を私は聞いたことがありません。

これはおそらく女性が恋愛のゴールとして結婚を強く意識しがちな傾向にあり、恋愛市場においては、若さにバリューがあると感じていることが原因だと思います。一晩限りのセックスにおいても、事後に虚無感を覚えるのは男性よりも女性の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

もちろん、私にも実らなかった片想いや結果的に何にもならなかった恋愛はいくつもあるので、後から「無駄な時間だったかもな」と思うことはあります。特に私が完全なる片想いをしていた期間と同時期にパパ活に勤しんでいた友人が、旅行でバーキンを買ってもらっていたことを思い出すと、その思いはより一層強くなります。けれど、私のゾーキンみたいな恋愛だって、きっと無駄ではありません。(そう思いたいだけかもしれないけど)

だって、結果的に交際や結婚にたどり着かなくても、”思い出”や”経験”が私の中に存在していることは確かだから。それが恥ずかしい思い出であろうと切ない思い出であろうと、どんな思い出であっても、人と真剣に向き合おうとしたことが何より素晴らしいことだと思うんです。(これもそう思いたいだけかもしれないけど)