「中川さん、今日ヤろうよ!」忘れられない超エロい女の話

「忘れられないエロい女」の特徴とは?

今回は「忘れられないエロい女」の特徴を教えてください。中川さんはきっとたくさんのエロをしてこられたと思うのですが、その中でも強烈に「あれはエロい女だったな……」と記憶に残っている女性の話を知りたいです!

毎度AMのI編集者のオーダーには「ははぁ、そんな視点があるのか!」と思わされるが、これは「エロい女」であることに対して肯定的であってもいい、という彼女なりのメッセージが込められていると解釈した。

いや、その通りなのである。男については「性豪」やら「○○のドン・ファン」「○○人斬り」などと、偉人のごとく扱うが、女の場合は「ヤリマン」やら「ふしだら」「ビッチ」と蔑まれがちな点を社会の意識として変えるべきだ、ということだろう。

なにしろ、芸能人にしても男の不倫は笑い話で済ませられ、仕事復帰もすぐだし、渡辺謙のようにCM出演を次々とこなす例もある。
一方、ベッキーや矢口真里は活動自粛に追い込まれ、芸能界復帰までに相当な時間がかかることとなった。しかも、矢口の場合は、彼女がCMに登場したら大バッシングとなり、すぐに放送中止に追い込まれたりもする。

別に彼女たちが「エロい女」と言いたいわけではないが、「エロい女」はホメ言葉である、といったことを本稿では述べたい。
なぜなら、I編集者が、〈「その中でも強烈に「あれはエロい女だったな……」と記憶に残っている女性の話を知りたいです!〉と述べるように、確かに私が出会った「強烈にエロい女」は忘れられない女性であり、その人との時間はしみじみと「良かった……」と思うからである。

思い出すたびに興奮する、エロい女「陽子さん」

20代後半に出会った陽子さん(仮名)は当時32歳だった。
派遣社員としてメーカーの事務をしており、出会ったきっかけは大人数の飲み会で少し喋ったことだった。私が雑誌「テレビブロス」の編集者だと伝えたところ、同誌の読者だと言った。後日、サシで飲む約束をしたが、その飲みがことのほか楽しかった。

話も合ったのでその後サシ飲みは4回続き、その4回目、帰ろうとしたところで彼女はこう言った。

「ねぇ、中川さん、今日、ヤろうよ! もう私たち何回も会ってるじゃん!」

多くの男は、女性からこんな誘いを受けることだけを人生の最上級の悦びとして生きている。
女性からすれば「この鈍感男! なんでアンタから先に誘わないの! 彼女にこんなこと言わせるな!」と言いたくなるかもしれないが、私自身は自分の容姿に自信を持っているわけでもなければ面白い人間だとも思わないため、まさかこの美しい女性が私とエロをしたがっているとは思っていなかったのだ。あくまでも「テレビブロス」を起点としたサブカル関連の趣味が合っているから会ってくれているとしか思っていなかった。

この日の飲みは渋谷だったため、ラブホテルはいくらでもある。テキトーに選んだホテルに入り、値段は特に見ることなく、もっとも下の階で空いている部屋を選んで前金を払おうとした。彼女は「泊まりで」と言った。

私は「休憩」にしようかとも思っていたのだが、彼女は「どうせ終電なくなるし、長くいればたくさんできるでしょ?」と言う。それも一理あると思い、「宿泊」にすることにした。エレベーターに乗った瞬間からいきなり私のアソコを触り「もう立ってるじゃん」と彼女は言った。

部屋に入るといきなり抱きついてきてブチューッと唇を押し付け、最初はゆっくりと舌を動かし、そしてその直後に勢いよく舌を動かし始めた。さらにはアソコも触ってきた。そして彼女は「よーし、お風呂一緒に入ろう!」と言い、浴室に行き、お湯を入れ始めた。

お湯を入れている間も接吻をしつづけ、時々ビールを飲んで口に含んだビールを私の口の中に入れてきた。

おいおい、ちょっと待て……。オレは一体何を書いているのだ。エロ小説を書いているわけではないぞ、ちょっと自分でも制御できなくなるとともに、このときのことを思い出して勃起してしまうじゃねーかよ!

というわけで、ここから先は若干の抑制モードに入りながら、いかに彼女がエロく、そして素敵だったかを書いてみる。
風呂に一緒に入り互いの身体を洗い合いながら、時折アソコをパクリと咥えたりもする。彼女は、見た目は美しいものの、地味なルックスである。洋服も露出が激しいわけではなく、基本的にはYシャツ風の白いシャツとジーンズといった格好だった。そんな人が今、こうして「私、エロだーいすき!」みたいな態度を取りつづけるのだ。

そして、それはベッドに入っても続き、そしていよいよアノ瞬間、彼女はその結合の瞬間を見届けるべく、じっと我々の局部を見る。そしてすぐに「あぁ……、イイ!」と言う。そしてその部屋には鏡があったのだが、「ねぇねぇ、中川さん、私たち、こんなにエロいことやってるんだよ。見て見て」と言う。

そして、一戦終了後は再びビールを飲み、テレビブロスの会話をしたと思ったらアソコをまさぐってくる。「ねぇねぇ、中川さん、また立ってきたよ。もう一回ヤろうよ!」と言い、2回戦が開始。そして「私、アナタのこの曲がり具合が大好き。Gスポットのあたりをスッと触れてから奥に来るの。本当に大好き!」と言う。

結局その晩は5回ほどこの行為をしたのだが、翌日、会社には直接行くと言う。

「同じ格好で大丈夫ですか?」

こう聞いたら「私、普段から同じ格好で行くこと多いから誰も気にしないわ。これまで中川さんと会ったときも大抵はこの格好だったでしょ?」と言い、ホテルを出てから渋谷駅まで2人して手を繋いで歩いた。

その後、彼女とは同様のことを何度もすることになるのだが、互いに交際を求めるようなことはなかった。「私はあなたの優しいところと、あの『曲がり方』が好き。あとはテレビブロスも好き」と言い、数ヶ月に1回会っていた。 そして彼女が33歳になるあたりで突然「中川さん、私、結婚することになったの」と言う。

「それはおめでとうございます。良かったですね」と言ったら陽子さんは「ねぇ、最後に今日ヤろうよ! 今日限りよ。私はもうすぐ人妻になるんだからね」と言い、実際にそれ以来、彼女と会うことは一度もなかった。

陽子さんのような「エロい女」を目指すために

そんな陽子さんは結婚するまで相当モテたと思う。 普段は地味で清楚なのに、二人きりだと大胆になるそのギャップにまず男はやられる。
そして、エロをすることにまったく後ろめたさがなく、ひとつの娯楽として割り切り、二人の「共同作業(笑)」をいかにして楽しむかを考えているのだ。こうした女性が男から好かれないワケがない。

そのタイミングになったときに、いちいち恥ずかしがって、本当にやりたいことを封印するほど無駄なことはない。そんなことを男は求めていないし、陽子さんのようなふるまいの方が歓迎されるし、燃える。

陽子さんのような自由奔放なふるまいは、結婚前にこそできる特権と考え、エロい女を目指してください。「結婚したらもう会わない」という潔さも、「あぁ……いい女だった……」と、私にとって思い出に残る女性となったのである。