おとぎ話のプリンセスが現代のニューヨークで恋をする?
『魔法にかけられて』

 最後の作品は、ディズニー製作の実写とアニメーションの画期的な融合。笑い所・見せ所たっぷりの、全世界で大ヒットしたおとぎ話から飛び出したプリンセスたちの物語です。

魔法にかけられて 映画まとめ By Chris Halderman

ストーリー

 魔法の国で暮らすジゼル(エイミー・アダムス)は、王子との結婚の日に魔女にだまされ、現代のニューヨークへと送り込まれてしまう。そこで離婚弁護士で超現実主義者のロバート(パトリック・デンプシー)と出会い、ジゼルを追ってきた王子と魔女を巻き込んだ恋の大騒動が始まる――。

ミッキーマウスの中の人を見せてくれるような残酷さ

「プリンセスとプリンスは結ばれる」こんな約束事、一体どこの誰が決めたのか?ディズニー映画がこれまでに見せてきた“夢みたいな約束事”を自ら皮肉に描いたセルフパロディの連続は、「この歳でディズニーとかちょっと…」なんて思っている人にとっても受け入れやすいはず。
アニメから現実世界に飛び込むというファンタジックな内容なのに、見せてくれるものは超現実的。“ミッキーマウスの中の人”の存在を映し出すくらいの残酷さすら、そこには感じられます。

現実は甘くないけど、夢は見続けたいもの

おとぎ話の世界と現実世界のギャップに戸惑うジゼルの姿は、恋愛の理想と現実のギャップに戸惑うわたしたちの姿に近いかも知れません。しかしその一方で、夢見ることの大切さもきちんと教えてくれます。そこはディズニーです。
理想の世界をいつも望んでいるジゼルの輝きが、夢の大切さを証明してくれるのです。
魔法にかけられるのは、ジゼルか。ロバートか。はたまた、この映画を観るあなたか。
本当に結ばれるべき人は幻想の中にはいない。愛は気づかないだけで身近にあるもの。そんな真理を、魔法の国から持って帰れるのではないでしょうか。

『魔法にかけられて』DVD
価格:1,890円
販売元:ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

以上、ファンタジックな映画三本を紹介しました。
魔法に、記憶に、天使。同じファンタジー映画でも、こうも内容が違うものなのでしょうか。
簡単にジャンル分けできないのは、恋にも言えることですよね。
あなたの恋はコメディか、はたまたサスペンスか。いや、まさかのホラーか。
恋の理想と現実の隙間を埋めるためにも、これらの作品をぜひDVDでゆっくりご鑑賞ください。

Text/たけうちんぐ

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