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浮いた3時間をどう使う?誰にも会えない“制限された生活”の過ごし方/あたそ

不謹慎かもしれないが

部屋で過ごす女性の写真 Юлія Вівчарик

東京都の週末の外出自粛要請を受けて、ついに私の会社も全社員テレワークへ移行となった。木曜日の午後から突然家に帰らされ、自室でひとり寂しく仕事をしなければならなくなったのだが、パソコンやモニターをみんな慌てて持って帰る様子は小学生のときのテスト最終日とか午前中で授業が終わって帰れる日と同じ匂いを感じ、少しワクワクしている自分がいた。

たしかに、ライブとか旅行だけじゃなくて飲み会の予定も全部飛ぶし、毎日の予定はガラガラで、私にとって普段の楽しみがなくなってしまうということは、死に値する。そもそも家族と疎遠になり、結婚や出産に対して特に希望を抱いていない私にとって、趣味や日々の楽しみが自分の生活の糧や生きる意味につながっている。それがなくなってしまうのは、とてつもなく寂しい。予定を立てた期間までは明るい未来が待っていたはずなのに、突然深い霧に包まれてしまったような、そんな空気感がなんとなく自分を包んでいる気がする。

……と、言いたいところではあるが、なんだか少しワクワクしている自分がいる。不謹慎なんだろうけど、私は変にポジティブというか自分の人生や選択肢について「なんとかなるだろう」という根拠のない自信を常に持っていて、今回もなにか新しい発見や楽しさを見いだせないかずっと考えている自分がいるのだ。

まず、会社に行かなくて済む。私の会社は本当にいい人が多く、恵まれているとは思うが、そもそも人と会わなくていい日々が続くのは、なんと幸せなことなのだろうか……! 金曜日は、ほぼ1日家にこもっていたのだが、誰かに会うことがこんなにも自分のエネルギーを日々消費しているのかと驚いたほど、体力を温存できていた。

会社に行かなくてもいいということは、朝6時半に起きる必要もなく、お弁当の準備をしなくてもいい。その辺に転がっているジャージとバンドTシャツを適当に着て、化粧もせずにメガネどすっぴんで毎日仕事をすることができる。いやあ、素晴らしい! 最高以外に言葉が見つからない!

出社のための準備をせずに済む。それはつまり、平日の3時間ほど自由に使える時間が増えるということになる。室内に限られてしまうが「時間があればやりたかったこと」に、挑戦できてしまう……!

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