「平成」も残り少なくなってきたこの時に、「昭和」に栄えた純喫茶へますます恋い焦がれる

今年もまもなく終わろうとしています。皆さまはどのような2018年を過ごされましたか?
来年には「平成」という時代も終わり、純喫茶が最も栄えた「昭和」は2世代も前のこととなってしまいます。

そんな節目の年に、私は今までにないような大変印象深い経験をしました。
それは、自分史上最もハイペースで純喫茶にまつわる新刊を3冊も出版したこと。

書影 左から)『純喫茶とあまいもの』、『クリームソーダ 純喫茶めぐり』、『純喫茶の空間』

純喫茶で味わえる、とっておきのあまいものたちをまとめた『純喫茶とあまいもの』(誠文堂新光社)。わずか3ヶ月の週末を利用して26都道府県を旅し、色とりどりのクリームソーダと共に過ごした時間を綴った『クリームソーダ 純喫茶めぐり』(グラフィック社)。そして、先日発売になったばかりの『純喫茶の空間』(エクスナレッジ)。すでに色々な媒体で紹介されている有名なお店が多いのですが、素敵な空間は何度訪れてもやはりうっとりしてしまうもので、その内装や外観にテーマを絞りました。

都立家政 つるや
都立家政 つるや
都立家政 つるや すべて『純喫茶の空間』表紙の「都立家政 つるや」

どの本にもそれぞれの思い出と思い入れがあって、私の2018年はこれらをなくしては語れないほどです。たとえば、1日に4軒もの取材の予定があり、ホットケーキにパフェ、プリンアラモードなどが並んだ テーブルを何度も眺めたので、その夜は満腹ながらも幸せな気持ちでいる夢を見るほど充実した時間を過ごしたこと。また、7色のクリームソーダがあるお店を一日に2軒めぐって、カメラマンの方と14杯飲んでさらにサンドイッチやプリンまでも完食した帰り道の夕暮れが綺麗だったこと。そして、今までメディアに出たことがないというお店があまりにも素晴らしくて、どうしても紹介したいゆえに、その魅力の虜になってしまった旨を訴えて掲載許可をお願いした日のこと。
数えきれないほどの色々な出来事が、全てといってよいほど純喫茶で過ごした時間と結びついていたのでした。

都立家政 つるや 「都立家政 つるや」

こんなに濃密な日々はもうやってこないのかもしれない、と寂しくなる反面、2019年はもっと自由に純喫茶をめぐり、味わっていきたいと思っています。新年になっても、次の元号になっても、好きなものに対する気持ちは変わらず、これからもきっと続いていくと思います。
純喫茶の魅力を微力ながらお伝えすべく、引き続き熱い想いを綴っていきたいと思いますので、これからもお付き合い頂けましたら幸いです。

今年も大変お世話になりました。2019年も素敵な喫茶生活が皆さまと共にありますように。

Text/難波里奈

次回は<いつまでもそこにある、なんて保障はない。2019年も純喫茶のある日々を>です。
2018年は205回も純喫茶を訪れたという難波里奈さん。難波さんは今年もめいっぱい純喫茶を楽しむつもりだそうです。その理由は、大好きなお店がいつ閉まるかわからないから。あなたも気になったお店にはやく足を運んでみませんか?

難波さんの新刊『純喫茶の空間 こだわりのインテリアたち』に興味がある方はこちらから!