悲しみさえも微笑んで迎え入れて

人間というのはとかく感情に振り回される生き物ですが、それは感情が動くことでたくさんの気付きや学びがあり、楽しいからです。

先日の旅行で出会った高知大学の校訓「感激無き人生は空虚なり」にも通じるところがありますが、心が動かされて、初めて気がつくことがたくさんあります。
感情は好奇心に火をつけて、種の保存を超えて生きる意味を私達に与えてくれます。

そう思うと良い出来事、悪い出来事と色々ありますが、起きていることが何となくありがたいことのように思えてきます。
特に街では色々な出来事が同時多発的に起こっています。刺激に触れたくて街に出たいという気持ちも自然に理解できる気がします。

何も起こらないよりも何かあった方が良い、悲しみでさえも様々な感情を一緒に連れて来てくれると思ったら、こんにちは!って迎え入れることができるんじゃないか。
そんなことを考えて、心が感情に揺れて、開いたり、閉じたりするさまを一夜の中に詰め込みました。

もしもあなたが、感情に疲れているなら、少し休んでまた戻って来てください。
そしていつか悲しみさえも微笑んで迎え入れる好奇心旺盛なニューレディーになってください。
その時まで、私は街で待っていますね。
ふふふ。

Text/肉乃小路ニクヨ

初出:2016.06.07