結婚願望はない。仕事もできる。それでも襲う漠然とした不安と、どう向き合う?

結婚とか出産という選択はなさそうだ

少し昇給した。毎日誰にも会わず家にいるせいか判を押したように同じ日々を過ごし、スマホを開けばクラクラするほど嫌なニュースばかりが目に入る。そんなただ流れていくだけの毎日を過ごしている私にとっては大ニュースであった。かなりうれしい。

元々の給与はかなり安い。これでやっと人並みに近づけた……のかもしれない。そろそろ更新日も近づき引越しを考えているのだが、念願のペットを飼えるかも。元々物に執着しないタイプだけど、今の家はあまりにも殺風景すぎるので、家具とか家電にこだわってみてもいいかも。これから少しずつ貯金して、次の引越しまでに家を購入してもいいかもしれない。

私は普段から妄想ばかりしているし、話もよく飛躍する。ちょっとの昇給でここまで考えてしまった。まあ、その給与に伴った働きができているのかというとわからないが……とにかくうれしい! 本当にうれしい!!! 

その妄想のなかで、今後の人生でどうしていきたいか? 何がしたいか? を考えていたんですよね。やっぱりペット飼いたいなーとかずっと賃貸なのもなーとか。仕事は他にも色々やりたいことはあるのだが、しばらくは今の会社に勤めたほうがよさそうとか。保険とか貯金は? 老後は? 親は? みんなこういうのどうしているんだ……と考えていると大体気持ちが暗くなる。やめよう。

それで、やっぱり私の未来に結婚とか出産という選択ってないのかもなあーと改めて気づかされる。まあ、周りの友達も独身が多いし、「どうしても結婚したい!子どもが欲しい!」という人がいない。話題にすら上がらない。親も何も言ってこないし、会社でも未婚・既婚で立場がどうかなることもない。東京に住んでいると、私は大多数の人のモブキャラとして生きることになる。必要以上に干渉されることも興味を持たれることもないから、結婚や出産に対する抑圧もない。真剣に考えたり、焦る機会もなくこの年齢に至ってしまっただけなのかもしれないが……今だって全然考えてないし想像すらできないし……。

でも、それ以上に「子どもにあまり興味がなく、自分ひとりだけで暮らしていけるだけのお金がある女が結婚に対して焦る意味って何かあるのか?」と考えたとき、私の場合はそれらしい理由が思い浮かばなかった。ペット(できれば大型犬)を飼いたいから一緒に世話してくれる人がいてほしい、くらい。別にそれはいつだって、誰だっていいわけで。

仕事も一応評価されているようだからこのまま続けたい。生活を大きく変えたくないし、最低限の家事はできる。人付き合いも、人に気を遣うのもあまり得意であるとは言えない。けど、自分ひとりだけで生きていくだけのお金はギリギリあって負担となりそうなものはこれ以上増やせない。