人妻は不倫の夢を見るか?

婚約破棄寸前の彼がどんどんメンヘラに…2人きりの地獄の夜

セックスレスの婚約者との生活を諦めた大泉りかさんは、とうとうセフレと恋に落ちてしまいました。最後通牒を突きつけられた恋人は、恋心を取り戻すべく旅行を持ちかけたのですが、結局、つまらない日々が延々と続くことを示唆するだけに終わってしまいます。

婚約破棄の危機でもいつもどおりの恋人

オレンジ色の服を着た男性と渦巻く秋の風景の画像
by Grigory Gabrielian Jr.

 自分から離れゆく人の心をつなぎとめるためには、どうすればいいのでしょうか。
これまでの態度を反省して改めること。相手が不満に思っていることを知り、その不満を解消するべく努力すること。身なりに気を使い、見直させること――。
付き合って6回目の夏。別れるか、別れないかの瀬戸際にあった恋人が打った一手は、わたしを旅行に誘うことでした。

 1泊2日で行き先は下田。先週書いたとおり、わたしの心は別の人に移りつつありましたが、それでも、状況からすると、恋人と元の鞘に収まることが出来るならば、それが一番無難だとも思っていました。だから旅行に誘ってくれたことは嬉しく、わたしも楽しく盛り上げようと思って臨みました。

 しかし、結論からいうと、旅行はわたしと恋人との間の溝を深めただけでした。いや、恋人は溝が深まったなんて、まったく思っていなかったかもしれません。なぜなら、わたしは努めていつも通りだったし、恋人もクソほどにいつも通りだったからです。

 下戸の恋人に付き合うためランチでビールを飲むことも出来ず、せっかくの特別なデートだというのになにひとつエスコートしてもらえず、歩き疲れてどこかで休もうと提案しても「うーん」と、なぜか煮え切らない返事で流される。

 あげくの果てには、温泉に入り部屋で軽くビールを飲みながら夕食を取ったところで、恋人が「1時間だけ」と寝てしまいました。やむをえずわたしは、ちょうどテレビで放送していた『踊る大捜査線 THE MOVIE』を観て時間をつぶしたのですが、2時間の映画が終わっても恋人はまったく起きる素振りがない。仕方なくひとりでもう一度大浴場にいきました。つまらないな、と思いながら。

 そう、この期に及んでも恋人はなにひとつ行動を改めることはありませんでした。馬鹿らしくなって、セフレにメールをしました。「旅行に来てるけど、超つまんない」と。