女性は我慢するクセがついている?恋人に生活費の相談ができなかった

先日、リフレクソロジーに行ったときのことです。わたしが凝っていると自覚をしているのは肩・首・肩甲骨周りで、腰にはしんどさはない。なので上半身中心でお願いしたのですが、施術者は「腰もヤバいですよ。ぎっくり腰寸前です」というではないですか。もっとも、リフレで「めちゃくちゃ凝ってますよー!」というのはサービストークのようなもの。聞き流していたところ、「女の人は、痛みに強いし我慢し癖がついてる人が多いんです。だから、寸前までしんどさに気が付かないんですよ。整形外科でちゃんと見てもらうことをオススメします」と。え、そんなにヤバいの?

実際のところ、自覚症状はないのです。いや、ないと思っているけど、確かに指圧されると痺れるような痛みがはしるし、「イタタタタ」と声も漏れる。あれ、ひょっとして、けっこう腰もキてるんじゃ。そういえばわたしには、我慢し癖があって、寸前までしんどさに気が付かない傾向にある。それで、これまでに痛い目にもあってきたのです。

同棲中の生活費問題

かつて恋人と同棲をしていた際、家賃や光熱費、食費などの生活費は、月の始めにふたりとも同じ金額をひとつの財布に入れる「共通財布」というシステムを採用していました。一緒に暮らし始めたときに「家に入れる金額を決めよう」という話し合いが行われ、ひと月にかかる生活費をわたしがざっくりと見積もり、それを二割した金額を共通の財布に入れる、という方式で決めたのです。

実のところ、わたしのほうが収入が多かったので、きっちり二分割した生活費を入れるのは、彼にとっては不公平だったかもしれません。けれども「10歳年上でかつ、男性である」というジェンダーロールの押し付けがわたしにあったこと、さらにいえば彼は激務、一方でわたしはライターで週に半分は自宅で執筆し、残り半分は神保町にある出版社に出社するというライフスタイルで、家にいる時間は断然にわたしのほうが長く、掃除洗濯、買い出しに食事の支度といった家事全般を担うことは、目に見えていた。「それなのに、なぜわたしが金まで多く出さねばならぬ」という気持ちもありました。

もしも結婚であったならば、もう少し互いに支え合って、家庭を運営していくという意識も生まれたかもしれないけれども、そういう事情も加味した上で「好きだから一緒に暮らす」という同棲は「きっちり割り勘」がベストだという判断で、生活費は同額負担の、公平な「共通財布」にしたのです。

しかし、そのわたしの見積もりは甘かったことを、すぐに思い知ります。ひとりで食べるご飯とふたりで食べるご飯とでは、品数がまったく変わってくるといいますか、例えばこれまでひとりのときは、カレーを作ったらカレーだけであったのに、恋人のリクエストでコロッケと福神漬けがトッピングされるとか、そもそもカレーの肉は牛肉がいいだとか。せっかくご飯を作るのならば、喜んでもらいたいし、美味しいとも言ってもらいたい。そういう気持ちでリクエストに応えると、あっという間に食費が足りなくなってしまったのです。

食費だけではなく雑費も想像していた以上にかかりました。一緒に出掛けた際、バスやタクシーに乗った場合や、ふたりで愛読しているコミックスの新刊を買うとき、出掛けた先で入った喫茶店代。そういったふたりで使うお金を共通財布から出すのは、いま思えば完全に間違っていたと思います。だって興遊費は、そもそも初めに見積もった生活費の中には組み込まれていないのです。だから、月末を待たずに生活費がなくなってしまうのは当然のことでした。