悩みがちな女子必見!○○の大切さ

AM編集部

悩んでいる女性に足りないのは「検証」である、ということもおっしゃっていましたね。

肉乃小路ニクヨ

悩んでいる女性は、客観視できずにズブズブと沼にハマり続けてしまうケースが多い。

でも、それはトレーニングできるものだとも思うんです。

まずは「あ、いま沼にハマっている」と気づくこと。気づけたら、どうしてハマったんだろうということを考えられますよね。

AM編集部

どうしてハマったか、を冷静に、客観的に考えられる方法はありますか?

肉乃小路ニクヨ

もしどうしてハマったのかが分からないのであれば、まずはアウトプットをすることです。

周りに話をするのもよいし、インターネットで相談できる場所に投稿してもいい。

自分で抱え込まず、話したり書いたりアウトプットをすることで感情や情報が整理されるんです。

それを続けていけば「あ、これはこのパターンだ」とか、悩みを自分でだんだん検証できるようになっていくんですね。
「浮上せよと活字は言う」という橋本治さんの著作がありますが、まさにそういうことです。

AM編集部

活字にすることで浮上する。素晴らしいタイトルですね。

肉乃小路ニクヨ

検証する力は、徐々に付いてきます。私が19歳の頃に死にたい…と思ったのは検証する力がなくて沼にハマっていたからですが、今は自分で気づいたり、検証して解決できることが格段に増えてきました。
悩める女性の皆さんには、まずアウトプットと検証する癖をつけてほしいです。

内面の豊かさを育んだ作品たち

AM編集部

ニクヨさんの連載が支持をされている理由の一つに、豊かな人間性を感じさせる文章があると感じています。ニクヨさんが影響を受けてきた本や作品などにはどんなものがありますか?

肉乃小路ニクヨ

もともとは文章が苦手で国語の成績も悪かったのですが、学生の頃に向田邦子さんと有吉佐和子さんの本に出会ったことで、一気に国語力が上がりました。

今も、お2人の作品からの影響は私のベースになっていると思います。
大人になってからは、塩野七生さんや、桐野夏生さんにも影響を受けましたね。

文学以外だと、中島みゆきさんは高校生の頃から欠かさずコンサートに通うほどの大ファンで、その世界観には魅了され続けています。

AM編集部

例えば「明日から自分の人生を生きよう!」と今日この場で決意した女性がいたとして、その方に特におすすめしたい作品などはありますか?

肉乃小路ニクヨ

そうですね、特におすすめしたいのは「トーチソングトリロジー」という映画です。
私が、ゲイや女装に前向きになれたきっかけの1つでもあるのですが、今日私がお話しした内容や「中庸である」ことの大切さなどが伝わるのではないかなと思います。

AM編集部

今日のお話をより深く理解するために、わたしもぜひ観てみます。
ニクヨさん、本日はありがとうございました。