
4月末に久しぶりの新刊が出ました。タイトルは『女風に行ったら人生変わった』。女風を利用したことのあるユーザーや、女風の経営者など関係者たちに取材したルポです。
女風のシステムや特化型店舗の紹介といった利用時の参考情報とともに、「女風ユーザー」とひとまとめにいっても、ひとりひとり使おうと思ったきっかけも使う目的も使うスタイルも違うことを、取材を受けていただいた女性たちの言葉を通して伝えられたら、という意識で書き上げました。すべてとはいえないけれど、ある程度はいまの「女風」を見通した内容に仕上がったと思うので、もしもご興味を持たれた方は手に取っていただけますと幸いです。
とある感想ポストがバズったことで…
しかし今回は、この本をきっかけに想定外の事態に巻き込まれることにもなりました。始まりは発売日二日前のこと。ネット通販か店頭かはわからないのですが、一部のご購入者の方のお手元には一足早く拙書が届いたようです。すぐに読んで感想をXにポストしてくださった方が数名いらっしゃいまして、発売日前になんとありがたいと感謝したのも束の間、そのうちのひとつであった歌舞伎町でバーをやられている方の「秘密結社+M」というアカウントのポストがバズった。
新刊の中には、40代のとある女性をメインに据えた章があり、その彼女は性嫌悪の自覚があることを本文中で吐露してくれています。「セックス中は蹂躙されている気分がして悔しさしかない。にも関わらず時折、性欲が猛り狂ってしまう。長年付き添っているパートナーはいるけれども、関係があまりよくない上にセックスの相性も悪い」という複雑な心情を抱きながら女風を利用している彼女のエピソードに対して、秘密結社+M氏が寄り添う形で論を講じてくれたところ、すぐさまインプレッションが伸び、大量のいいねがついた。なんとありがたい。が、ほどなくしてアンチが大量に沸き、大荒れに荒れ出したです。
一体どこに反応しているのか?
自分に関連することがここまでの炎上をしたことは、なんせ初めて。「いったい皆、どこに反応しているんだろう」と興味を持って引用リポストおよびコメントをチェックしていたところ、多くの人々が「男は風俗に行くとキモいといわれるのに、女は『人生が変わった』と美化される上に、性の自立とか、女の権利だと主張するのは不公平でダブスタである」ということに怒っているようだ。
わたしは、パートナーであればまた話は別だけれど、世間一般の男性が風俗を利用すること自体を否定するつもりは一ミリもないし否定したこともない。が、わざわざ炎の中に飛び込んで火傷を負うほどマゾではないので、沈黙を守って成り行きを伺っていたところ、やがて「女風利用者は男性セラピに対して性的搾取している」という流れに変わってきた。さらには「そもそも売買春という金で人を買うという行為は正しくない」となり、やがて「著者と表紙のイラストがまったく違う」へと変わった。コミックエッセイじゃないんだから、当たり前じゃないですか……。最終的には表紙のイラストをAIを使って中年男性に書き換えたものが揶揄として流され、その夜にはまさかのXのトレンド入り。
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