男は繊細?打ち上げにしれっと参加しようとする「誘われ待ちオジサン」

誘われ待ちオジサンの不思議

誘われるのを待って一人で突っ立っているおじさんの画像 Pixabay

先日、とある会に出席したときのことです。一緒に参加した友人らと、終わった後に一杯行こうという話になりました。会場を出たところでたむろしながら、「どこにしようか」なんて話していたところ、近くにずっと佇んでいる中年男性の存在にふと気が付きました。

わたしは知らない人でしたが、友人のひとりとは、顔見知りのようでした。あれ、ひょっとしてこのオジサンも、一緒に飲むことになるの?

本音をいえば、ついてきてほしくない。だって気心の知れた友人たちと時間を過ごすつもりだったのに、そこによく知らない、話したところでさして面白くもなさそうなオジサンがいると、気を遣って面倒くさいじゃないですか。

こういうシーンに出くわしたのは、初めてではありません。トークイベントなどに出演すると、結構な割合であることです。イベント終了後にひとしきり、来てくださった方たちとおしゃべりをしたり、著書を買っていただいた人にサインをしたりした後に、そろそろ関係者以外は外に出てください、というタイミングでも居残り続ける人が必ずいる。

「終わりました。関係者以外は外にお願いします」とアナウンスをしても無駄で、直接注意をしたところ「だって、まだ人が残ってるじゃない」と言われたこともあります。「いや、残ってるのは、関係者ですから」と説明すると、しぶしぶようやく外に出てくれましたが、意地悪して仲間外れにしたような、後味の悪さだけが残りました。

しかし、仲間外れも何も、大前提として「そもそもお前、誰なんだ」という話です。いや、誰でもいいんです。初めて会った人であっても、共通の知り合いに紹介を頼むとか、もしくは自分の正体を明かした後にしばらく会話を交わし、そうして「この後って皆さん、どうなさるんですか?」と尋ねられれば、こっちも受け入れるなり、理由をつけて断るなりの対処が出来る。

けれど、正面突破では断られることを予測しているのか、はたまた、黙って誘われ待ちのポーズを取ることで、奥ゆかしさや謙虚さを演出しているつもりなのかはわかりませんが、目立たずにひっそりと居続けることで、「『帰れ』と言われてない」=「誘われた」ということにする人っている。しかもそれ、かなりの確率でオジサンであることが多い。

なぜ、オジサンはしれっとその場に居続けるのでしょうか。