
女性からエロ話を聞くと、「素晴らしい男だった」や「本当にいいセックスだった」ということは滅多にない。あえてそうしたことは言わないようにしているのかもしれないが、ムカついた話や呆れた話になることが多いのである。
恐怖!しつこすぎる30代助平男
「ニノミヤさん、聞いてよ~」と京子さんが言ってきたのが「往生際悪過ぎ30代助平男」である。この日はとある同一趣味(某RPG=ロールプレイングゲーム)の人々のオフ会が東京であり、地方在住の京子さんはビジネスホテルに宿泊した。
オフ会中からチラチラとこの男はこちらを見ていたし、席移動の時は真っ先に京子さんの隣にやってきた。前歯が一本抜けている様がどことなく愛嬌があるというか、呑気さを出す男だった。だが、決定的に話が面白くないのである。絶対にモテないであろうことは京子さんは分かった。
その後、女性の参加者とホテルで部屋飲みをすることになっていたのだが、その女性がうっかりそのことをこの男に言ってしまった。このオフ会自体は19時開始の22時終了で、千葉や埼玉へ帰る人も多いため、2次会は予定されていなかった。だから、特に仲の良い茉莉さんと京子さんは二人で部屋飲みをすることにしていたのだ。
「ボクも行きたいです~」と男は言った。茉莉さんと京子さんは「まっ、いいか……、30分ぐらいで出ていくでしょ? ガールズトークしたいし、なんかあったら追い出せばいいよね」となった。
京子さんとなんとかエロがしたい男は…
男は部屋飲み用の酒やつまみをコンビニで買ってくれ、「いいところもあるじゃん」と京子さんは思った。だが、飲み会が開始した後も相変わらず話はつまらなく、「なんだったら茉莉さんと二人の方が良かったわ……」と後悔するほどだった。
オフ会なのだから共通のテーマであるRPGの話は多少は盛り上がるものの、この男はなんとか下ネタに持っていこうとするのである。
「茉莉さんと京子さん、初めてのHの場所はどこでしたか?」
なんというアホな男か! まったく空気が読めない。これにはさすがに茉莉さんも呆れてしまい、男がトイレに行ってる間に「京子さん、私もう帰る。なんか不穏な動きをしたら電話ちょうだい。この男にそこまでの度胸はないと思うから多分大丈夫だと思うけど、私、あの男ともう一緒にいたくない。あと、会話とかは録音しておいた方がいいよ」と言われた。この時22時45分。
京子さんとしても、この男と茉莉さんを一緒にさせていることに恐縮していたため、早く彼女には帰ってもらいたかった。いざとなれば茉莉さんに電話すればいいし、フロントに電話をしてもいい。そもそも、強引にコトを起こすような度胸はないだろうと思ったし、翌日の飛行機が早いから23時30分までに寝なくてはいけない、と言えばいいと考えた。残り45分である。
トイレから出た男は、茉莉さんが帰り支度をしているのを見て明らかに喜んでいた。これでついにオレは京子さんと二人っきりだ! さーて、あんなことこんなことをヤるぞ~。と思っていたのだろう。
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