優しい人は神様になれない。「いい人」な男女がなぜかモテないのか考えてみた

いい人がモテる。そうなったらいいけれど

モテる人のイメージ画像 Bart LaRue

大抵の人は、優しい人が好きだ。見た目の好みや趣味趣向、職業、能力……恋人を選ぶ基準は人によって様々だけど、「優しくなくていい」という人は、そんなにいないんじゃないだろうか。
でも実際、優しい人がモテるかというとそうでもない。何の落ち度もなく、長いこと恋人に『優しく』し続けた人が「他に好きな人ができた」とフラれた例や、落ち込んだ相手を必死にフォローしていた人が「恋愛対象に見られない」と言われてしまうケースは珍しくない。ありふれていると言ってもいい。

献身的で優しいAくんを「恋愛対象に見られない」と言った女の子の気持ちの先は、彼女を大事にしない冷たいBくんだったーーなんてのも、本当によくある話。Aくんのほうが収入が多かろうが、よく見ると顔もキレイだろうが、Bくんはギャンブル依存の無職だろうが、彼女が追いかけたいのはBくんなのだ。はたから見れば狂っていても、誰にどんなアドバイスを受けたとしても、彼女の気持ちは変わらない。

どうして優しい人を選べない(場合がある)のか、今日はそのことについて考えてみた。

優しい人は神様になれない

優しすぎる男も、尽くしすぎる女も、最初は感動を持って受け入れられる。今までつらい恋愛を繰り返してきた女の子が「今度の彼はすごく優しいの」とあんなことをしてくれた、こんなことをしてくれた……そう楽しそうに語る場面に、何度か居合わせたことがある。ただ、その恋愛が必ずしも長続きするかと言うとそうでもない。案外早めに「やっぱり他の人が」なんてのも、まったくよくある話である。

たぶん、人間は優しさに慣れる。常に与えられる優しさは、驚くほど速く体に馴染んで当たり前のものとなってしまう。よく「(恋愛は)彼のママになったらおしまい」と言うが、本当にそのとおりだと思う。ちなみにパパになっても結果は同じだ。

恋人との関係性に正解はない。でもいくつかのパターンはあると思う。対等に付き合えている場合もあれば、明らかにどちらかが「強い」場合もある。後者が悪いとは言わないが、関係性に差がありすぎると、「強い」相手が神様みたいになってしまう。
神様は、祈っても助けてくれないかもしれないし、呼びかけても応えないかもしれない。でも神様はそういうものだ。だから、気まぐれに与えられる優しさは、いつでも新鮮で貴重である。神の恵みに慣れるわけないし、飽きるわけもない。

一方で、常に他人を思いやれること、それを何年も続けられることは、本当にすごいことだと思う。でも、やはり優しい人は『すごい人』であって、どこまでいっても人間である。優しい人は神様になれないし、神様に勝てない。