大きな失敗に直面した時は

自分ごとに置き換えたとき、「失敗したから」「間違えたから」「うまくいかなかったから」という理由で会社から去ることは、これからもきっとないと思う。ちゃんと原因を追究して、改善策を練って、自分の納得できるところまでやり切らなければならない。逃げるなら、現実から目を逸らさないで、立ち向かって戦って、それでも駄目ならひとつの選択肢として考えたい。幸いにして、私は意外と精神的に図太く、仕事に対しての責任感もそこまで強く持っているわけではない。そういう意味でも自分本位でしか仕事ができないのかもしれないが。

「辛かったら逃げてもいいんだよ」は、結局自分に対する言葉ではないんだと思う。人にはいくらだって無責任に言うことはできるけれど。環境を変えてよかったことなんていくらでもあるし、転職して後悔したことは一度もない。方向転換することで、見える世界が変わって、生きやすくなることなんていくらでもあるだろう。でも、それも結果論であって、何か大きな失敗に直面したとき、絶対に立ち向かわねばならないときは絶対にある。

私にとって、それが今なんだと思う。ダメならダメなりに、ポンコツなりに考えて、逃げずに戦わなければならない。端から見ればただの悪あがきかもしれないし、ダサくてかっこ悪いかもしれない。それでも、歯を食いしばって私なりに逃げずに生きていく方法を考え続けたい。

TEXT /あたそ