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  • 2016.05.18

「キラキラ女子・VERY妻・タラレバ娘と独身女」アルテイシア×ぱぷりこ対談①

「アルテイシア」さんと恋愛ブログ『妖怪男ウォッチ』や『お焚き上げ相談』で有名な「ぱぷりこ」さんの対談が実現。第一弾の今回はキラキラ女子やタラレバ女など「女性にまつわるアレコレ」についてです。

『妖怪男ウォッチ』『お焚き上げ相談』等で大人気のライター・ぱぷりこさんと対談しました!

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア ぱぷりこ
©ぱぷりこさんプロフィール

ぱぷりこさんプロフィール

 恋愛ブログ『妖怪男ウォッチ』を書いている、筆圧の谷に住む外資系アラサーOL。

 恋愛魔窟にひそむ妖怪男女の生態を観察してはブログで供養している。
日刊キャリアトレック、マイナビウーマン、Glittyなどで連載中。
noteでは、平均文字数8000字の『お焚き上げ恋愛相談』で日々悪霊退散中。

自分と似ている人がいる!

アル:ぱぷりこちゃんは昔から私の読者だったんだよね。

ぱぷ:はい。10年くらい前にアルさんの本を読んで「自分と似ている人がいる!」と感動したんです。
私もわりとオタクだし女子校出身なので、すごく共感できて。
あと親との関係で悩んでいたので、それを克服されたアルさんに勇気をもらって、それ以来ずっと読んでます。

アル:私もぱぷりこちゃんのコラムを読んで「この人、私と似ている…!」と思ったから、お互いそう思ったんだね(笑)。
一番似ていると思ったのが“解決”を目指しているところ。
「同じように悩んでる人がいる」と共感して安心して終わるんじゃなく、「とはいえ現状ツラいよね、じゃどうすればもっと楽になるか、生きやすくなるか」を書いてるところ。

ぱぷ:個人的に、解決策のない体験談は意味がないと思っているので。
アルさんも色々とこじらせた過去がありつつ、考えて行動して克服してますよね。
きちんと悩んできた人特有の説得力があって、かつ押しつけない優しさもあって…って、ただのファンになってますけど(笑)

アル:我々は境遇もわりと似ているんだよね。
<VERY妻になりたかった母の死>に書いたけど、うちは父親がハイスペで、私が十代の時に両親が離婚して、母親はメンヘラをこじらせて死亡。

ぱぷ:うちも父親がハイスペのモラハラで、母親はVERY妻系の専業主婦だったのですが、私が十代の時に離婚しました。 

アル:キラキラ女子の目標として「ハイスペ夫と結婚してVERY妻」ルートがあるけど、我々は最悪のバッドエンドを見てるから、絶対そっちには行きたくないっていう。

ぱぷ:子どもの立場で目の当たりにしてますから、単純に憧れる対象にはなりえないですね。あとハイスペと言われる男性陣と同じ会社で働いて、周りに大勢いることも大きいです。

アル:奴らのモラハラ・ヤリチンぶりをさんざん見ているから。

ぱぷ:もちろん全てのハイスペ男を忌み嫌ってるわけではありませんが、自分とは合わない確率が高く、お互い楽しくなかったので、私が求めているものはいわゆる「ハイスペ」とは違うんだなと。

女の人生の分かれ道

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア ぱぷりこ VERY6月号
©VERY 6月号

ぱぷ:あと、新刊『オクテ女子~』でも“女子校マインド”について書かれてますが、私も自主自立系の女子校だったので、男を立てろとか言われても「ん?ちょっと何言ってるかわからないぞ?」って。

アル:ハイスペ男に偉そうにされたら、脊髄反射で殺しそうになるよね。

ぱぷ:なりますね(笑)

アル:鍋パーティーとかで男は飲んでて女だけ働いてると「親戚の法事かよ!」と思う。でも、それを普通に受け入れられる女性もいるよね。

ぱぷ:いますね。
ただ、時代は変わってるのに「女はこうじゃなきゃいけない」と思わされてる女子は非常に多いなと。

 VERY妻みたいなルートも、私の母親の時代は「ルート」として確立されていたわけですよね。
女の子は四大に行かなくていい、短大に行って、コネで会社に入って、寿退社して専業主婦になることが「幸せ」として成り立っていた。
でも、そこから時代も変わって、生き方も多様化している。

アル:股裂き状態のツラさがあるよね。
女子校の同級生は研究者になった子が多いんだけど、中東の砂漠に調査に行って、そのへんに生えてる草を食べてるみたいな(笑)。
大変だけど、すごく楽しそうなのよ。
仕事も趣味も充実していて。

 一方、付属の女子大に進んで、コネで一流企業に入社して寿退社した子達がくすぶってるのを見るのね。
「せっかく勉強して留学までしたのに、子育てしかしてない自分」みたいな。

ぱぷ:同窓会などで再会すると特に比べてしまうんでしょうね。

アル:同級生に商社マンと結婚した二児の母がいるんだけど、その子のお母さんが研究職の子のお母さんに電話して「あなたの娘さんと会うとうちの娘が落ち込むから、会わせないで」と言ったらしい。

ぱぷ:ひえ~~!

アル:その子も元キラキラ女子だったけど、もう四十(しじゅう)だよ?四十にもなって吹っ切れてなくて、しかもその不満を親に言って、親が親に言うってさ。
世間からは「勝ち組」と呼ばれて、周りからは幸せそうに見られるけど、本人は満たされてないんだと思った。

ぱぷ:本人が心底キラキラしたVERY妻でいるのが幸せならそれでいいし、どうぞお好きにと思いますけど。

アル:自宅でフラワーアレンジメントの教室したらええやんか。

ぱぷ:テーブルコーディネイトの教室とか。

アル:それで『VERY』から取材がきたら、人生の絶頂だよね(笑)

幸せは自分で決める

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア ぱぷりこ タラレバ娘5巻
©タラレバ娘 5巻

ぱぷ:<VERY妻になりたかった母の死>で『母の基準はすべて「他人に憧れられること」。他者評価しかモノサシを持たず、「自分はこれが好き」「自分はこれが幸せ」と言えるものがない彼女は不幸だったと思う』と書かれてますよね。

 自分は何をしたいか?自分は何が幸せか?を考えてない人は多い。あとは、本当はこれじゃないと思ってても「結婚出産しなきゃ一人前じゃない、女として認められない」というプレッシャーを感じている人も多いですよね。

アル:そのプレッシャーは強くなってる気がする。

ぱぷ:そうなんです!
私はアラサーOLど真ん中ですけど、下の世代は「いい大学を出ても一般職で就職して婚活しなきゃ、じゃないと負け犬になってしまう」ぐらいにプレッシャーが跳ね上がってます。

アル:二十代の読者は「30までに絶対結婚したい!」と焦ってる子が多い。
そうなるのもわかるよ。
タラレバ娘とか読むと、ちゃんと納税して犯罪も犯してないのに、結婚してないって一点だけで、なんで攻められなきゃいけないの?
「だからお前らはダメなんだ!」とか言われなきゃいけないの?
それって何目線?と思うもん。

ぱぷ:タラレバは「結婚したけりゃ努力しろ!」と言いたいのかもしれませんが、婚活・結婚ってすぐ結果が出るものじゃないですよね。
たとえば当人同士は結婚したくても、親に反対されてうまくいかないなんてパターンもゴロゴロある。

アル:みんなそれぞれ事情があるからさ。
それを「努力が足りないからだ!」と決めつけるのは乱暴だし、オッサンの説教みたいだと思う。

ぱぷ:結婚や出産は相手あってのものだし、相手は人間ですから。
「努力して偏差値を上げれば合格できる」なんて単純な話じゃないですよね。

アル:あと「女は加齢によって価値が下がる」ってプレッシャーも強いよね。
このまえ電車に乗ろうとしたら、駅のポスターに『甲子園 監督さえも 年下くん』ってオトナ女子川柳が書いてあって。

 それでいざ電車に乗ったら、ドアの広告に『なんでだろ?パステルカラーが似合わない』って川柳が書いてあって…「なんでこんなに脅迫されないといけないの?私、電車に乗ってるだけなのに!!」って。

ぱぷ:あはは(笑)。もう脅迫ビジネスみたいな。

アル:年ぐらい普通にとらしてくれよっていう。

「三十代独身女はミジメだ」に惑わされない

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア ぱぷりこ 美ST7月号
©美ST 7月号

ぱぷ:結婚したい・したくないよりも、「結婚してない女」として扱われることの恐怖が勝るのは、すごくわかります。

 私は、共に生きるパートナーがほしい、帰る場所が欲しいという願いはずっとあったけれど、制度上の結婚とか既婚者の肩書きが欲しいわけじゃない。ただ未婚のままだと、会社で普通に仕事してても、独身ってだけでハレモノ扱いされるという恐怖は感じたことがあります。

アル:ハレモノ扱いならまだマシで、露骨に言ってくる奴もいるしね。

ぱぷ:見た目を綺麗にしてれば「なんで綺麗なのに結婚できないの?」と言われ、ブスにしてれば「そんなんだから結婚できないんだ」と言われ……。

アル:「綺麗なのに」「ブスだから」って、どないせえちゅうねん(笑)

ぱぷ:しかも男性だったら言われないのにってことが、めちゃくちゃある。ほんとムカつく、殺すぞと思う(笑)。

アル:男は仕事さえしてれば許される部分が大きいから。

ぱぷ:男は仕事して稼いでれば、お金も自由もある独身貴族と呼ばれるのに、女はその五百倍くらい暴言を浴びせられる。

アル:美魔女批判とかもそうだよね。
オッサンがオシャレすればダンディだと褒められ、ジムに通えば自己管理ができていると評価される。
同じことを女がすると「いい年したオバサンが着飾って」「いつまで男に相手されたいんだ」と批判される。

ぱぷ:ちげーよ!べつに男のために身なりを整えているわけではない!自分のためだ!ほんとムカつく、殺すぞと思う(笑)

アル:もう殺していいと思うよ(笑)。それぐらいの心意気で毒をブロックしないと。
世間は「三十代独身女はミジメだ」と刷り込んでくるけど、コンプレックス商法に乗せられないことが大事。
世の中は結婚しなきゃダメだと言ってくるが、自分は本当に何がしたいのか?何をほしいのか?を考えないと。
ぱぷ:それが『オクテ女子~』の一番のテーマですよね。

アル:自分でほしいものがわかってないと、手に入れようがないから。
自分にとっての幸せは?本当にほしいものは何?何を捨てられて何は捨てられないのか?その優先順位は?を考えようっていう。

ぱぷ:不特定多数の言う「こうじゃなきゃダメ」に乗っちゃうと、歯車が狂う瞬間が必ず来る。
他人が作った価値観に乗っかって、幸せの定義を外注してるってことだから。


 キラキラと幸せに見られたくてアップするSNS上の自分と、本当の自分が乖離してしまう女子は多いです。

アル:SNSはキラキラした非日常という一部分を切り取るけど、結婚はリアルな日常が何十年も続くから。
Facebookに「記念日に夫と思い出のレストランで食事しました」と載せても「その後、牡蠣にあたってウンコを漏らしました」と載せることはない。でもそこを共有するのが夫だから、乖離するよね。

ぱぷ:どうしたってそうなると思います。
そして私のコラムもウンコという単語が頻出するので、そこも似ているな~と思いました(笑)

次回に続く!

併せて読みたい!
【 ぱぷりこさんコラム】
こうして女は恋愛妖怪になった…記憶を封印したくなる「恋愛黒歴史」前編
【 アルテイシアさん×一徹さん対談】
一徹さんの初体験は「道に落ちてたダッチワイフ」!?

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』/著:アルテイシア/出版社:幻冬舎

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Text/アルテイシア

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アルテイシア
作家。

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