自分よがりはいけないよ!えっちはお互いが楽しくないと/春画―ル

春画

「こうしてほしいな」「そこは気持ちよくないんだよなあ」って相手に思うことはある。
「ここが気持ちいいんでしょ?」ってニコニコ顔で愛撫をされると「そこは気持ちよくないんだ」って言いづらくて、感じてるフリをしてしまう。
少なからずそのような経験をした人がほとんどではないでしょうか。

わかります。それって相手を傷つけたくない、自信を失ってほしくないという優しさですもんね。
でも相手に「あれ楽しかった」「ここはどうかな?」「つぎはこれを試そうよ」と細かく自分の気持ちを伝え、相手とたくさん会話するのって、すごく大切なんです。
細かいコミュニケーションを積み重ねることで相手の気持ちを理解しやすくなるし、自分のことをもっと丁寧に伝えようと思えてくる。そして、パートナーへの愛情はさらに湧いてくる。

江戸時代の性に関する指南書では「自分よがりな行為はいけない。互いが気持ちよくならなければならない」という記載があり、「おんなをよがらせる方法」や「おとこをよがらせる方法」が数多く紹介されている。

このコラムを読んでくださるアム読者の方には、是非このコラムをパートナーや友人とシェアして欲しい。
そして「わたしもこれされたら嬉しいかも」とか「ねえ、これしてもらうと嬉しい?」なんて話のネタにしてくれたら、活動の冥利に尽きる。

女性の気持ちを高めていくハウツー

春画葛飾北斎《陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき)》

それでは、女性に喜んでもらう方法から紹介する。

中身を読んでみると、

・最初は相手が気に入ったり、満足してくれるお話をしてあげましょう。
・そのような話をしていくうちに、女性は心がワクワクしてくる。
・そうしたら相手の髪をかきなでてあげましょう。すると相手は頬が赤くなりもじもじしてきます。
・ゆっくり身体に触れ、しっかりと抱きしめてあげます(ぎゅう)。
・それからしっかりと口吸いをする(ちゅうう)。
・内ももを軽くさすり、足の間の奥を軽くさする。
・そしてぐっと指をいれる。

このようにえっちはスタートしていくのだが、前戯として最初に女性の気分を高めてあげようとする気構えが素晴らしいと思う。
もちろん相手が喜ぶことは人により異なるから、手を握ってあげたり、「かわいい」って愛でたり、相手の表情をみながら「気持ちいい?」って聞いてあげよう。

また、この喜ばせる方法の説明でもうひとつよいと思ったのが、いきなり足の間を触ったり乳首いじったりしないことだ。ゆっくりと身体の芯へと近づいていく。
敏感な部分を直球で刺激されると刺激が強すぎて痛いこともあるからだ。

春画渓斎英泉《閨中紀聞/枕文庫(けいちゅうきぶんまくらぶんこ)》

英泉の書いた指南書にも、女性を喜ばせる方法の記述がある。
これも同様に、女性が嬉しがることを話しながら戯れることからはじまる。

やはり気持ちをふたりで高めていくことが大切なのだろう。
そして手足をなでて頬ずりをする(頬ずり♡)。

春画宮川春水《桃色初(ももいろはじめ)》

女性は赤面してくるから男性は手を相手の太ももの間へさし入れて、「ぼぼ(女性器のこと)」の左右を二本の指で押すようにさする。つまり鼠径部辺りを押しながらさする、ということだろう。そして、女性がすぐに挿入を欲しがってもそれに構わず、相手のおっぱいを舌の先でさするようにするべし、とも記載されている。

注意点としては、いざ挿入するときに力尽きて勃起できないという事態が起きないようにすること。前戯を丁寧にやりすぎて、燃え尽きてしまったらもったいない。