不倫にハマる独身女性
先週は「独身女性にちょっかいを出す既婚男性」について書きました。今週は「現実的メリットゼロの既婚男性にハマる独身女性」についてです。
不倫する独身女性たちは、現実的メリットを求めていないのでしょうか? 「結婚できなくてもいい」「貴重な適齢期を捧げても後悔はない」「だってカレ(既婚男性)を愛しているんだもん」的な、お花畑状態なのでしょうか? んなわけないです。確かにカレ(既婚男性)を愛しているのは事実でしょうが、できれば女房と離婚して自分を選んでほしいのが乙女心ってやつですよ。
しかし大方の既婚男性は、不倫スタート時に「女房と離婚はできない」と宣告します。宣告せずとも、それっぽい雰囲気を匂わせます。なぜなら、後々騒がれると困るので。「女房と離婚はできないが、キミさえ良ければ不倫交際しようぜ」というやり方が多い!
イメージ的には「女房とはうまくいっておらず、いずれ離婚したい」と独身女性に期待を持たせるような口説き文句が多いかと思いきや、とんでもない。いまどき、そんな嘘くさいセリフに引っかかるわけないと、既婚男性側も熟知しているのでしょう。だったらいっそのこと開き直り、「俺は女房と離婚できないぞ」「それでも良ければ不倫交際成立ってことで」という不平等条約を提示する作戦です。
不平等条約を提示された独身女性側の脳内では、まず「辻褄合わせ」が起こります。「不平等条約を受け入れてでも不倫したいと思う=それだけカレは魅力あるオトコなのだ!」と、自分に言い聞かせてしまうのでしょう。その結果、「カレのように魅力的な男性と不倫できるのだから、不平等条約でも構わない」と思い込んでしまうわけです。
この「思い込み」から少し遅れて湧き上がるのが「もしかしたらカレの考えが変わるかもしれない」という期待感です。健気な自分と不倫を続けていくうちに、どんどん愛おしさが増し、離婚に向けた現実的行動を起こしてくれるのではないかと。
そう、この期待感が湧いた時点で、不倫にハマる独身女性にとって既婚男性は「現実的メリットゼロではない」「現実的メリットがあるかもしれない」という存在に変わるのです。第三者目線では「現実的メリットがあるかも」と「現実的メリットがある」はだいぶ違うぞと、ツッコミどころ満載なんですけどね。第三者目線どころか、不倫相手の既婚男性も「離婚できないって最初に言ったじゃん!」としか言いようがないでしょう。
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