セックスは接待じゃない、ふたりで楽しむもの/BETSY

思いやりをベッドに持ち込むと…!?

セックスコラムニストという職業柄、友人や酒場で知り合った女性たちから性の相談を受けてきて気付いたのは、優しい女性ほどセックスで損をしがちだということ。

もちろん、優しさは大事です。相手の気持ちを思いやることは素敵ですし、恋愛関係に限らず、体の関係を続けていく上で欠かせないものです。でも、その思いやりをベッドに持ち込みすぎると「なんだかつまらないセックス」になることはあまり知られていない気がします。

ふたりで楽しむ時間が接待モードに

たとえば、乗り気じゃないのに応じる。本当はもっとゆっくりするのが好きなのに言えない。気持ちよくないのに雰囲気に合わせて演じる。したくない行為を断れない。心当たりがある人もいるのではないでしょうか。女性は小さい頃から「空気を読むこと」「相手に合わせること」を身につけてしまうのか、自分の気持ちを隠してでも、その場がうまく回ることを優先してしまう人が少なくありません。そういう人は、セックスでも同じように「彼が喜ぶなら」「これで満足してくれるなら」と自分の気持ちよりも相手を優先させがちです。ふたりで楽しむ時間なのに、気付けば接待モードになっている女性は意外と多いのではないでしょうか。

どうでもよくない相手だからこそ

それが悪いとは言いません。「彼が気持ちよさそうだからよかった」「彼が満足してそうだから安心した」という達成感も確かにあります。ただ、本当にセックスを楽しめたか考えると、少し疑問が残ります。

面白いことに、こういった相手重視の接待風セックスをしてしまうときって、相手はどうでもいい人ではありません。すごく好きな相手だったり、尊敬している相手だったりします。絶対に失いたくない相手だからこそ、嫌われたくない。もっと好きになってもらいたい。がっかりされたくない。そんな気持ちから、必要以上に気を遣ってしまうんです。

自分がしてほしいことを言ってわがままだと思われたくない。面倒くさい女だと思われたくない。相手の希望に応えられなくて雰囲気を壊すようなことをしたくない。だからいつの間にか「あなたがしたいことが私のしたいことです」という顔をしてしまうんですよね。

しかしその先に待つのは…
セックスはふたりで楽しむもの

でも、経験からいうと、こんな接待モードのセックスをしている先に待っているのは、だいたい【飽きられる】【不満が爆発する】の2パターンです。

接待モードに入っている相手とのセックスって、分かる人には分かります。何でも受け入れてくれる一方で、何を本当に求めているかが見えてこないからです。最初のうちは楽しくても、そのうちに「この人の欲望はどこにあるんだろう」と感じ始めます。相手の意思や欲望が見えてこないと手ごたえが薄くなるので、だんだんと退屈に感じてしまうんです。

一方で、相手が接待モードに気付いていなくても、自分の方が疲れてしまうこともあります。「私はいつも我慢しているのに」「自分だけが満足してひどい」と不満が膨らみ、そのうちにセックスそのものに魅力を感じなくなってしまいます。