「死ぬまでそばにいる」ことの条件
死ぬまでそばにいてほしいというのはこれまた難しい条件です。何故なら人間は愛想を尽かしてしまったら、そばにずっといるのは難しい生き物だからです。中高年の離婚理由って何だと思いますか? 一緒にいたくないと思うからですよ。定年退職を理由に、価値観の違いを理由に、愛想を尽かして一緒にいたくなくなるのです。一緒にいてもらうには相手に愛想を尽かされない努力というのが必要となってきます。
だから、「ありのまま」と「死ぬまで一緒に」というのを両立させるのはとても難しいことなのです。まずそのことを自覚しましょう。
漠然と「私の全て」よりも具体化してフィルタにかけよう
ただ絶望する必要はありません。あなたが具体的に要望する「家事をしたくない」「子供は欲しくない」「結婚式をあげたくない」という個別のものだったら、マッチングアプリなどの釣書(プロフィール)にちゃんと書いておけば、ある程度スクリーニング(ふるいにかけること)ができて、出会いがあると思います。「私の全てを受け入れる」という曖昧かつ超傲慢なことを言い出さなければ、意外と条件が合う男性はいるように思います。積極的にマッチングアプリを使ってみましょう。
あなたもあまり考え無しに「私の全てを受け入れてくれる人」と言っているように思えます。条件を具体化して書き出してみてください。そしてそれをしっかりプロフィールに書き込むのです。その条件を越えて来た人とだけ会えば良いのではないでしょうか。世の中にはけっこうM男というのもいるものです。
主導権を握るか、自由と孤独を取るか
相手がM男さんの場合、あなたが主導権を握らないといけないので、大変かもしれません。でも自分の要求を通したいというのであれば、それくらいは受け入れて下さい。そういう人とコミュニケーションを取るのが嫌なら、孤独を引き受けて一人でいれば良いと思います。
孤独を引き受けて一人で生きるのも、色々と準備さえすれば悪い選択ではありません。
「自由と孤独は一つでセット」(©竹内まりや「幸せのものさし」より)という言葉の意味がわかっていれば、それはそれで人生を自由に楽しめるのではないでしょうか。私も自由と孤独を受け入れる派です。特に不満はありません。
TEXT/肉乃小路ニクヨ
初出:2020.11.24日
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