欲しいなら欲しがりなって話

最後に、彼女のいいところをもう1つ。めちゃくちゃ欲望に忠実です。
欲しいものは欲しいって言う! 金がないなら金がないって言う! ダリイならマジダリイ~~って言う!!

結局自分の気持ちに正直なのが1番カッケーし、わかりやすいし便利だし近道なのではないかなあと思います。気を使わないということではなく、嘘をつかない人でいること。

彼女は、お気に入りの男ができたら「彼かわいい」「好きかも」「マジだから」などと、すぐに言います。秒でマジになるな~こいつって感じですけど、言っといて損ないんですよね。

ある時、私は魔性女に、「友達(以下、A子)の彼氏と実はセフレで、本気になっちゃったから悩んでる」と相談してたんですよ。彼女は応援してくれたので、イチャイチャLINEを見せて「脈ありかなあ?いけるかなあ?」とキャッキャしてました。
だけどある日、A子の彼氏と魔性女の距離感が…甘い!なんか甘い空気出てる!!
女の勘で問い詰めたところ、あっさりゲロりました。「押し倒されて仕方なくヤっちゃった…気を付けたほうがいいよ!彼から誘ってきたんだよ!」と。私もA子もあっさり裏切る潔さ! マジか!!

彼側からも話を聞きましたが、彼は「向こうから押してきて絶対誰にも言わないからって言われてヤっちゃった」と…

これはもうヤれそうだったらヤっちゃう世界線に住んでる俺が悪かった!!
結局この事件は私が折れて許し、彼と付き合うことになったわけですが、それを知った魔性女は「え!いいな~!いいないいな~!」って連呼してました。欲望丸出しすぎてこいつマジクソか?って思ったよ…

幸せになりたいの! 愛されたいの!! 自分が1番大事なの!!! って思って生きてる女って、いるんですよね…
欲しいものは欲しがりな! それが魔性の女の秘訣です!!

TEXT/るいこNEXT

初出:2018.12.06

次回は <女友達をエサにしてないか!?同窓会で再会した魔性の女>です。
「魔性の女」について考えるリレー連載第3回。ライター生湯葉シホさんが出会ったのは、小動物のように可愛らしいミホちゃん。ミホちゃんには不思議な魅力があって狙った男性をすぐに落としていましたが、彼女はずっと「魔性の女」だったわけではないと考察します。