映画を観てからドラマ版を、そしてまた映画に戻りたくなる

たけうちんぐ 映画 シャーロック 忌まわしき花嫁 2015 Hartswood Films Ltd. A Hartswood Films production for BBC Wales co-produced Masterpiece. Distributed BBC Worldwide Ltd.

 もちろん登場人物の関係性を最初から知らない分、理解できない部分もたくさんある。スピーディなテンポとセリフが早口なだけ、字幕を追いきれない箇所も無いことはない。でも、先入観なく単体作品として味わえる。

 通常、映画は入口しかない。作品を観るとそれで終わり。でも、『忌まわしき花嫁』には出口がある。それはレンタル屋。ドラマシリーズがそこに置いてあり、新たな入口を楽しめる。

 ファンならもっと楽しめるんだろうな、って忌まわしき嫉妬さえ生まれるが、ここで「時代変更」が効いてくる。ドラマ版は新聞ではなくネット。電報ではなくメール。馬車ではなくタクシーをホームズとワトソンが利用するとは、なんて最強なんだ。と、時代の進歩を逆説的に感動できる。

 推理力がスマホとインターネットと手を組むなんて最高じゃないか。時代劇から現代劇へ場所を移してみると、ドラマシリーズが誕生した時の感動をよりドラマチックに体感できるかもしれない。

 とにかく、キャラクターさえ飲み込めば、映画からでもドラマからでも誰しもが深く入り込んでしまう。

 底なしのシャーロック“沼”にハマるこのプロセスこそ、ほんと忌まわしいのです。

あらすじ

 1895年、冬のロンドンでその事件は起きた。数時間前に自ら命を絶ったばかりのトーマス・リコレッティの妻が古いウェディング・ドレスを身にまとい、路地に姿を現した。癒されることのない復讐への執念とともに、その亡霊は荒廃した街を徘徊する。
 シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とその助手ジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)と彼らの友人たちは、冥界からやってきた敵を相手に頭脳戦争を繰り広げる。
 ヴィクトリア時代のロンドンで、ホームズとワトソンは敵にどう立ち向かうのか。そして、その怨念に満ちた“花嫁”の真相とは――。

全国公開中!

監督:ダグラス・マッキノン
脚本:スティーヴン・モファット/マーク・ゲイティス
キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、アマンダ・アビントン、ルイーズ・ブリーリー、ユーナ・スタッブス、ルパート・グレイヴス
配給:KADOKAWA
原題:Sherlock:The Abominable Bride/2015年/イギリス映画/120分
URL:『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』
2/19発売!「SHERLOCK/シャーロック」DVDプチボックス1~3(特典映像未収録)

Text/たけうちんぐ