服装が伝えるメッセージ

 仕事だけではありません。
恋愛やプライベートも外見や服装に左右されます。
Can Cam やJJなどに代表するモテ系のコーディネートをコピーした人間をバカにする意見をたまに聴きます。
男ウケばかり考えて、主体性がなく下品という人もいますが、私はある意味の潔さを感じて悪いものとは思いません。
その人が男性優位の職場や環境にいるのかな?
とか、ファッションで自己主張するよりも出会いを重視しているのかな?
もしくはファッション以外にやりたいことが沢山あって時間がない人なのかな?
なんて考えてその人を分類します。

 逆に女性優位の職場や環境ではモテよりも同性に嫌われない服を選び、私はあなたの敵ではありませんという服を着た方が無難です。
女子の就職・転職活動で一番チェックした方が良いのは上司や先輩、同僚の服装だと私は思います。
そこにその職場の特徴が大きく出ていると思うからです。

 好きな服を着れば良いという意見があるのは百も承知ですが、好きな服が周囲に与える影響というのも大人なら考えなければなりません。
ブランド物で全身固めたら固めたで、周囲に無言の圧を加えていますし、チープな格好ならチープな扱いを受けるのが現実です。
先週話した表情と同じく、服装もTPOを踏まえた適切なコーディネートをするのが大人の嗜みのように私は思います。

 そのために良い映画やドラマを参考にするのは手っ取り早く有効な方法だと私は思います。

 じゃあお前の格好はどうなんだ?
というご意見あるかもしれません。
私は二店舗夜のお店に入っているのですがお店のカラーによって衣装も使い分けています。
人前に出る仕事なので少し華やかにしていますが、色の華やかさで勝負するのではなく、デザインや手足の露出などを上手く組み合わせて大人っぽい華やかさを大切にしています。
テレビやイベントに出させていただく際やステージでもテーマにあった格好を心掛けています。
参考にしてみて!と言いたいところですが、女子が参考にすると大変な仕上がりになるのでご注意ください。
ふふふ。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <【最終回】これが40歳を過ぎた女装の正直なところ。ニューレディのこれから>です。
肉乃小路ニクヨさんが、2015年の7月から1週の休みもなく続けてきた本連載「ニューレディー入門 ー淑女への道ー」は今日で最終回!連載を執筆しながらニクヨさんがこれまで考えてきたこと、そしてこれから考えていくこととは?