「自分の船の船長は自分、沈むも進むも自分次第」

アル:高校時代が一番辛かったんですよ。アル中の母と二人暮らしで「死んじゃいたい」って何度も思って。でも「死んだらジョジョの続きが読めない」とか思って、自殺を思いとどまっていたんです。

 ジョジョも「どうやって生き延びるか」って話を描いているじゃないですか。
私も「生き延びるには戦うしかない」「自分の船の船長は自分、沈むも進むも自分次第」って毎日自分に言い聞かせてました。

AM:本当にギリギリな毎日だったんですね…。

アル:うん、あの時が一番ギリギリだった。
私の場合、助けてくれる親がいなかったどころか、むしろ親が最大の敵だったから「自分で自分を救わねば」と思ったんだと思う。
でも平和な家庭で育っても、親の庇護から離れて…実家を出て自立したり、親が年とって弱ったりして「自分で何とかしなきゃ」と思うんじゃないかな。

AM:そうですね。「自分を救うのは自分だ、そのために戦おう」って覚悟をもてた人は幸せになっていると感じます。でも一方で「傷つくのが怖い」って思いもあって。

アル:怖くない人はいないよね。ただ「傷つくのを恐れるとどんどん傷つきやすくなる」って法則はあると思う。やっぱ、打たれないと打たれ強くならないから。

 この前、ニコ動の連載に「失敗したら落ち込めばいい」って書いたんです。
ニコ動は「異性に嫌われるのが怖くて話しかけられない」って読者が多いんだけど、私も昔はそうだったから。

 今の私はおしゃべりな関西のおばちゃんだけど、それでも「ちゃんと話せなかったな」「なんであんなこと言っちゃったんだろ」と落ち込んで、布団に潜りこむ時がある。でも落ち込んだって死なないし、いずれは布団から出てくるし。落ち込むよりも、落ち込むことを怖がりすぎる方がツラいと思う。
それに、落ち込むのは他人のことを気づかっている証拠だよね。他人のことなんか一切考えない人は、後悔も反省もしないし。

AM:「失敗したら落ち込めばいい」と開き直った方が楽になるかもしれません。

アル:「失敗を恐れて行動できない自分」に自己嫌悪を抱くと、ますます自己受容できなくなっちゃうし。