気が進まない=そんなことに時間を使いたくない

それは「相手にいかに時間を使わせるか?」「時間を割いてくれる関係になっているか?」だ。

これがすべてと言っていい。こまめにメールをもらえる関係になる。電話をしちゃう仲になる。アポを取り合う。定期的に会う関係になる。
すべてにおいて根本は「時間」なんです。

“気が進まない”“そんなことに時間を使いたくない”と同義です。

特にイケてる男にヒマ人はいない。
仕事をバリバリやっているし、刺激を受けることができる人と会おうとするし、気のおけない友人との時間を大事にしたい、そしてときにはひとりだけの時間も大事にしたい。
彼らは時間がいちばん貴重な資源ということを痛感しているわけです。

つまり、彼の優先順位を把握する必要がある。
そこに自分の立ち位置をわきまえずに突っ込んで行くから「ウザい」と思われるんです。

「返信してよー!(笑)」なんてメッセージを送ることがいかにクソか?
あなたが用事のために街を急いで歩いている時に、道端でナンパや勧誘をされるときの気持ちを思い出すと近いかもしれない。
好意があるからこそやっちゃいけないことなんです。
いまは自分がその優先順位にいないことをまずは認識する必要がある。

だから持つべき視点は「彼が自分にどれだけ時間を使おうとしてくれているか」を客観的に見つめること。
それが彼のあなたへの気持ちの表現。食いつきの指標なんです。

誤解しないでほしいのは、メッセージのレスポンスの早さや数で彼の気持ちが決まるわけじゃないということ。
もしやり取りが少なくても会いたい意思表示や、こっちがアプローチしたときに予定を合わせようという動きがあるなら彼は時間を使う気があるってことですから。

最初から脈がある人は最初から積極的に時間を割いてくれようとするでしょう。
そうでない人は、徐々に割り込んでいく必要がある。彼にとって負担にならないように。
ムリを承諾させることが出来るのは、相手が自分に強い好意を持っているときだけ。
男から見ても同じ話なんだけどね。

些細なやり取りが男は苦手だということを理解しておく

もうひとつ男の本音。
ほとんどの女の子は些細なやり取りが出来ることを好む。
これも苦手な男が圧倒的に多いことを認識してほしい。
俺的に男脳と女脳の違いという雑な結論に任せてるんだけど、中身のない雑談を億劫に感じる人は多い。
一定数はやり取り自体を楽しめる人がいるし、俺もどちらかと言うとそんな感じなんだけれど、それでもちょっと厳しい部分がある。

メッセージの言葉選びのセンスがたまらない。会話の転がり方が楽しい。ちょっとした出来事を共有できる喜び。

これは本当にあると思うんですよ。でもこれは狙って出来ることじゃなくて相性ありきの話。
そういったやり取りをもとに仲良くなっていこうというのはズレてます。
実際に会った時にそんなものは感じるものだし、彼の優先順位に割り込んでいることを考えると、そこを突破口にするのはリスクでしかない。
そんな可愛げから来たものでなくて、自分がヒマだからそんなメッセージを送ってるとしたら色々と考えなおした方がいいんじゃないかしら。

ただ、ひとたび恋人関係になったら大事にしていきたいよね。
些細で日常的なことを共有する楽しさは恋人関係の特権だと思うから。

あとは浮気防止として。付き合いだしたら彼氏とほとんどメールも電話もしないって女の子がいるけど、男の俺から見るとわりとマズいと思う。
だいたい女の子は「なんかおかしい」で浮気に気づくらしいけど、差異を見つける手がかりがなくなりますからね。
ちょっとした文面の違いとか、いつもなら返信が来る時間に来ないとか。
何をやってるか分からない状態にならないようにこまめにやり取りは絶対にしてください。
がんばって物分かりのいい女性になろうとして、都合のいい女にならないために。

4−5年前にちょっと遊んでたような女の子のLINEアイコン。
最近ちょいちょい赤ちゃんになってたりして、なんともいえない気持ちになったりする今日この頃でございます。
また再来週お会いしましょう。

ブログで「あとがき」やってます

AMでコラムが掲載された数日内に、あとがき・こぼれたエピソード的な記事をブログで書いてます。よろしければ。

Text/ファーレンハイト

初出:2014.04.24