大人女子と子供おばさんの恋愛の違い

 子供おばさんは恋人に、自分を受け止めてもらい、愛されることばかりを望みます。
寂しい時は、彼が仕事中であったとしても、「寂しいの。会いたいの。私のこと好き?」なんて電話をしたりします。
その結果どうなるのか?
相手の負担になり、大切な恋を壊してしまうこともあるでしょう。

 では、大人女子の場合はどうするのか?
大人女子も恋人に「会いに来て!」とわがままを言わないわけではありません。でも、相手の状況をよく見ます。
つまり、相手が会いに来られる状況かどうかを判断して、可愛いわがままを言うのです。
また、普段は相手に快適な環境を提供することを心がけます。だからこそ、恋人は無理をしてでも彼女に会いたがるものなのです。

 子供おばさんと大人女子の恋愛観のベースには大きな違いがあります。それは、
●子供おばさん……相手に愛されたい。
●大人女子……相手を愛したい。

ということです。

 結局は、与える人は与えられるものですし、愛する人は愛されるものです。
つまり、子供おばさんはその真逆のことをやってしまっているんですよね。

 哲学者・エーリッヒ・フロム(鈴木 晶 翻訳)の『愛するということ』(紀伊國屋書店刊)には、こんなことが書かれています。

 幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。成熟した愛は「愛するから愛される」という原則に従う。
未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。

 あなたの恋愛はどっちでしょうか?