理解されない「ゆるふわ」女子

他にも実は先日、テレビの撮影で日本から来仏した女優さんとご一緒させて頂くなんていう非日常なことが起きたのだけれど、その女優さんからも初対面なのに「ゆるふわ系じゃないですか〜」なんてコメントを頂いた。

え????

私は一瞬なんのことだかさっぱり分からなかったけれども、こう立て続けに2回も(いや、2回だけですが)「ゆるふわ」、とコメントされたことでもしかしたら、私は最近本当に「ゆるふわ」女子に近づいているのかも、と真剣に考えたりしているのである。

とはいえ、「KAWAII」という単語は有名でも「YURU-FUWA」の認知度は低いパリで、私が「ゆるふわ」女子に近づけたところで、モテたいのは旦那さん1人だけ。それに、旦那さんが「ゆるふわ」女子なるものを知ったとしても「どうでもいい」というに違いない。そもそも、「ゆるふわ」女子はパリではモテるどころか、理解されずに素通りされるだろう。

なので今になって、「ゆるふわ」女子に近づけた!と、実は一瞬宙に浮いたかと思う程うれしかったのだけど、リアルには無用のゆるふわだったことに気がついて、また地に足がべったりとついているのである。

Text/中村綾花

初出:2015.08.30