何をおいしいと思うかも、何を苦と思うかも人それぞれ。どんな人の「食」も「生」も否定しない『食べる私』
誰も味方のない単数でいる女は魅力的だ――「そそる女」のヒントがある『血も涙もある』
1対1で完結する関係性なんてない。多様な「愛」を問う『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』
「推しを解釈したい」という欲求――自分を強烈につなぎ止めてほしいがゆえの辛さ『推し、燃ゆ』
ひとり暮らしの上手い/下手は存在するけど、下手だとダメなわけでもない。幸田文『台所のおと』
ぽっちゃりしている私、痩せている私──『ファットガールをめぐる13の物語』に見る、容姿にまつわるたくさんの矛盾
分断を煽るのでは…?「シスターフッド」の苦手意識を払拭させた『女の子の謎を解く』
ポイ活と筋トレの話題はなぜ虚しくなる?『ハワーズ・エンド』が浮き彫りにするもの
カップルのゴールが結婚と出産でなくてもいい。20年ぶりに読み返した『ノルウェイの森』
「自分一人で生きることにそこそこの充足を感じている独身女性」から見える意外な景色
私たちを救うのはお金でも恋人でもなく、「気まぐれ」という美しさかもしれない
ヤリ捨てられたり、振り回されたりする恋愛をしてはダメな時代なのか
若い頃のドキドキか、それとも老いのエモさか。この世には二種類の人間がいる
今の私は、思い描いていた自分とどれくらい違う?人生の良し悪しはもっと深いところにある
年齢を重ねるごとに深く味わえる小説の存在は、この先の人生をポジティブな気持ちにさせる
旅にでなければ神秘的な体験は得られないのか――呪術医と精霊が登場する、梨木香歩『ピスタチオ』
「書きたい、何か書きたい」というピュアな衝動から自分の性癖に気づけたりする
人生に行き詰まると小説を書きだす私が『小説のように』から気付かされたこと