心細さや寂しさが勝ることはない

 キューバでの私も無敵でした。首都ハバナの旧市街という世界遺産の中を歩きながら、ここに辿り着くまでの決断や選択肢が少しでも異なっていたら、もしかして私は今この時間にこの道をあるいていないのかもしれない…なんて大袈裟ながら考えてみると、運命とか奇跡の中にいるような気がして、どんな風景を目にしてもドキドキしてしまうのです。

 もちろん、一人で心細いときもあるし、寂しいときもあります。「誰かと一緒に行けたら」と考えたことだってある。でも、この一人でなんでもできてしまう自由さと緊張感、そして自分で決めた道を歩いているという無敵感に、心細さや寂しさが勝ることがありません。

 私が無敵である限り、時間がある時はできるだけ色々なものを見ていたいなあ、なんて思います。
とりあえず、次はオーストラリア! ベジマイト食べて、コアラを抱っこしてくる!!!

Text/あたそ

※2017年5月30日に「SOLO」で掲載しました

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