性格の悪い美少女「つぐみ」に憧れて…。少女の名前を手に入れた日

某作家のnoteが炎上したというので、わたしもさっそく読んでみました。今回はそれで思い出したことを綴りたいと思います。って某と名前を伏せる必要はないような気もするのですが、なんとなく伏せたのは、今回のこの連載の内容が毒親とか看護とかきょうだいとの確執とかいった、人生の辛苦についてではなく、ちょっとお名前を出すことが気が引けるに内容のものであるからです。だったら掴みになんて使うなよという声もごもっともですが、そこはまぁ。

さて、90年代に多感な少女期を過ごしたわたしは当時、その作家の大ファンとまではいかないけれども、新作が出る度に本屋で買い求めたり図書館で借りたりして読むくらいの愛読者ではありました。なかでも好きだったのは性格のド悪い美少女をヒロインにしたとある小説。性格もさして悪くないし美少女でもなかったわたしは「性格の悪い美少女に生まれたかった!」とジェラシーで足をジタバタさせながら何度も読み直したことをいまでも覚えています。

脚フェチビデオに出ることに

やがて中学高校を卒業して女子大に進んだわたしは、ひょんなことからフェティッシュ業界に脚を踏み入れることとなりました。「事務所に入っていないから安く使える脱げる女」として、SMショーのM女モデルとしてステージでしばかれたり、キャットファイトで追い剥がれたり、ボディペインティングのキャンパスになったり、エロ本でパンチラを晒したりしていました。

「こんな仕事があるんだけど、やってみない?」と声をかけられて楽しそうであればホイホイと尻軽く、若い肉体をマネタイズして無駄な経験値を積み上げていたある日のこと、脚フェチビデオに出ないかと誘われたのです。さすがにアダルトビデオは映像として残るし……と腰が引けたものの、顔も出ないし、脱ぎもないという。ギャラは10万円。それならばいいかと思って請けて迎えた撮影当日。メイク中に制作の人に「クレジットに入れる女優名、考えておいてね」と告げられた。

本名で出るリスクを負うこともないし、わたしの本名はわりと硬い雰囲気なので、もうちょいと華やかな名前のほうがいいだろう。そう思ったわたしが思いついた女優名は……つぐみ。ギャー!恥ずかしい!!!