熟年であってもオンナですから!女性用風俗のイベントに参加してみた

先日、女性用風俗店が主催するイベントに参加してまいりました。ここ最近、女風、いわゆる「女性用風俗」が流行りつつあるということで、もちろん興味はあるし、職業柄、見知ってもおきたい。ならば一度、取材も兼ねて実際に利用してみればいい……と思いつつもどうせ金を払うんなら、納得のいくキャストに当たりたいと思うわたしもいる。

が、女風のHPやセラピストのSNSを見てみても、顔が加工されすぎていてよくわからないし、明らかにかわいい系のシュッとした雰囲気のメンズが多くて、わたしの好きなタイプはいなさそう。どこにいるの、あんこ型体形のマッチョなセラピ~! というわけで、もしかして現場に足を運べば、ひとりくらいは好みのタイプが見つかるのではという期待を持って、現役セラピストたちが多数来場するそのイベントに足を運ぶことにしたのです。

その催しが開かれていた場所は、都心からほど近いビルの一室。窓もあり蛍光灯が煌々と照らすレンタル会議室でした。ゆえに色っぽい雰囲気はまったくありません。が、訪れている女性参加者たちは、みな華やかに着飾っていて、熟年であっても「オンナですから!」という主張が全身から漂っている。これが女風のユーザー層か。想像通りのような、ちょっと意外なような。

女風イベントの内容は…

プログラムにあるトークショーの内容は、セラピストに向けた集客や接客のコツ、またまた女風店開業のノウハウといった具合にビジネスセミナー色強めではあるものの、女風オーナー&現役セラピストによる女風をもっと楽しむ方法のレクチャーや、現役セラピスト座談会など、客側も楽しめるコーナーもあって、非常に勉強になりました。

その時々で、いろんな店のいろんなセラピストを指名して遊ぶことを「回遊」と言うとか、推しのセラピストを「推しピ」と呼ぶといった専門用語は興味深く、さらに同じセラピストを利用している「被り」のユーザーが書いた口コミを読むと苦しくなってしまう女性への、マインドセット方法がテーマにあがっていたのは、女風ならではといった具合。
「男はヤリたい生き物」とか「女が勇気を出して誘ったのに、それを断るのは恥をかかせることになる」といった価値観を内在化している女性が、セラピストに当然のように本番強要する、なんて話をちらりと聞いたこともあるけれど、金が絡んだところで割り切れないこともありますよね、だって人間だもの(しかし本番強要はいけません)。

さて肝心のセラピたちですが、やはりわたし好みの肉団子のような男性はおらずちょっと残念。しかし、なかなかのイケメンも多く、ノーマルな趣味の女性は、十分に満足できそうです。裾野が広がることでジャンルが細分化し、わたしが望むようなガタイ系セラピスト専門店がいつかオープンしてくれないものか。

Text/大泉りか