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  • 2013.09.12

出産は痛くて怖い!? 婦人科医から妊娠にネガティブなイメージを持ってる女性へ

第15回 女の一大イベント「出産」…でもコワイっ!


「予定外の妊娠に不安を感じたら…」「妊娠するまでに必ず済ませたい3つのこと」も合わせてどうぞ。

 出産は、女性の一大イベントとも言われているけど、「出産」=「痛い」=「怖い」と連想してしまう女性は多くいるみたいね。今回は気になる無痛分娩、出産時の痛みや不安を和らげる方法についてお話しましょう。

痛みを麻酔で抑える、無痛分娩

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
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 無痛分娩とは、麻酔薬を注入して痛みを和らげる出産方法のこと。脊髄を包んでいる硬膜の外側にある硬膜外腔(こうまくがいくう)と呼ばれる部分に細いチューブを入れ、陣痛の様子をみながら麻酔薬を注入していきます。

 出産に対して「痛い」「怖い」などのネガティブなイメージを抱いているなら、無痛分娩を選んでみるのもいいかもしれません。

 ただ、日本で無痛分娩ができるところは限られています。日本の医療では、医師が産科麻酔をトレーニングするシステムがまだまだ整っていないのが現状で、少しずつは増えてきてはいますが、欧米などに比べると日本は遅れています。ちなみにフランスでは、約70%の女性が無痛分娩を選びます。

 出産が怖い人だけではなく、高齢出産や核家族で、出産後も早く体力を回復させて元気に生活をしたい人にも、無痛分娩は向いています。出産はものすごい体力を使いますが、痛みが軽減すれば体力の消耗を抑えることができます。

 日本では「おなかを痛めてこそ母親」という風潮があり、痛みを乗り越える出産が美徳とされている傾向があります。
ですから無痛分娩に対しての偏見や誤解も少なからずありますが、出産は自分がするもの。自分にとって最善の方法を選んでみてくださいね。

 ちなみに「無痛分娩だといきめないんじゃないか」と思う人もいるかもしれないけれど、痛みを感じる知覚神経と、いきんだり子宮を収縮させたりする運動神経は実は別物。また知覚神経は細く、少量の麻酔薬で効くので、麻酔を上手に使えば太い運動神経に影響を与えることなく、痛みを抑え、いきむことができます。

自分の理想の出産スタイルを選ぶ


 無痛分娩のほかにも、イメージトレーニングで不安を和らげる「ソフロロジー」も人気の分娩方法です。
これは、陣痛を「赤ちゃんを産み出すためのエネルギー」とポジティブにとらえ、「嬉しい痛み」として認識させるトレーニング。体と心をリラックスさせることで、緊張で硬くなった産道をほぐし、出産をスムーズにします。

 また、入院から陣痛、分娩、回復を同じ部屋で過ごす「LDR」や、主体性を持って自由な姿勢で出産をする「アクティブバース」など、出産にはさまざまな方法があります。

 里帰り出産をしたい、特定の分娩方法にこだわりたい、セレブのようにホテルのようなサービスを受けたいなど出産に対して希望があるなら、産院選びは重要です。希望の産院を選ぶためにも、早めに自分の理想とする出産をイメージして、探しましょう。

 今はインターネットがあるので、口コミ情報などから産院を調べることもできますが、最終的には自分の目で見て決めたほうがいいわ。出産は一生のうちめったにない経験ですから、自分が納得のいく産院で出産をしてくださいね。

先生から出産が怖いあなたへ


 あと、最後にひとつ。
最初にも言った通り「出産」=「痛い」から、出産を躊躇する女性が昔に比べ多いと聞きます。会陰切開の話を聞くと、思わず縮み上がってしまうのもわかります。

 もし出産が本当に死ぬほど痛く、怖い経験だったら、誰もがみんな出産なんて1度でこりごり……と思うはず。
でも、どんなに痛くても辛くても「もう1人産みたい!」と思う人がたくさんいるのは、出産が素晴らしい感動をもたらしてくれる経験だからじゃないかしら。

 出産の痛みを男性が経験したら死んでしまうかもなんて言われているくらい、女性の体は痛みに強く、出産の痛みも乗り越えられるようにできているの。だからあまり怖がらないことよ。

 次回は、「デリケートゾーンケアでの注意点」についてお話します。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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