分析すべきは自分の「行動」と「思考」
自分自身が価値の低い人間であるわけではない

雨宮まみの失恋デトックス 画像 By Helga Weber

恋愛がうまくいかなかった場合、そこに理由がない、ということはありません。
もしかするとその理由とは、あなたの「失敗」かもしれないと思います。
けれど、それはただ単に「失敗」しただけで、あなた自身が「恋愛するに値しない、価値の低い人間」だった、ということではないのです。
恋愛の失敗から学ぶべきこと、反省すべきことは、徹底して「思考」「行動」だと、私は思います。

なぜ、その相手を好きだと感じたのか。
なぜ、その相手とならうまくやっていけると思ったのか。
まず、この恋愛の最初の時点で、相手の人格を読み違えている可能性がありますし、自分自身の性格をよくわかっていなければ、相手との相性の読みにも大きな誤差が出てくることが考えられます。

そして、交際に至るまでにどのような行動をしたか。
相手に軽く見られるようなふるまいや、本気になる相手ではないと判断されるような言動をしてはいなかったか。
交際中、相手が「この人となら」と思えるような、信頼を得られる言動をしたか。
一緒にいて居心地の良い相手、自分が向上していける相手、自信を持てる相手だと思わせるような存在でいられたか。

非常に分析が難しいところですが、自分でも「あれは良かった」と思えるような効果的な必殺技をかましていた場合、それはすばらしい武器になりますし、明らかに「あれは失敗だった」と思う点があれば、次回からは禁じ手にすることができます。

「あの場面で、もっとこうしておけば良かった」
と思うことがあれば、技のパターンを考えるのも、次の恋には確実に活かせるでしょう。

自己嫌悪や自己否定をするのではなく、あくまでも分析すべきなのは、自分の思考と行動です。
どこで相手の気持ちを見誤ったのか、相手の性格を読み違えたのか、自分のふるまいを間違えたのか。
なんなら自分の実力を「分析力・心を掴む握力・行動力・デート力・ベッド力」の五角形グラフでハッキリさせるぐらいの気持ちで、シビアに考えてみましょう。
これはTOEICの勉強ばりに難しいので、分析に必死に取り組んでいる間は、涙も乾きます。
めそめそしていては、冷静な分析ができないからです。